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偉大な第一歩?それとも危険な火遊び?スコットランド独立を問う住民投票まであと2日。

 

 英国北部スコットランドの独立の賛否を問う18日の住民投票まであと2日となっている。当初、現実味がないと思われていた独立運動は、住民投票が近づくにつれて急激な盛り上がりを見せており、結果については予測がつかない状況となっている。

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 よく知られているように、現在の英国(UK)の基盤は、それぞれ別の王朝であったスコットランドとイングランドの統合によって出来上がっている。だがスコットランドは実質的にイングランドに吸収された面が強く、スコットランドにはイングランドへの対抗意識があるといわれている。

 ただ今回の独立騒動は、古くからの国家的アイデンティティがベースになったものとは少し様子が異なっている。スコットランドはイングランドと比べると経済基盤が弱く、労働党への支持率が高いことで知られている。今回、独立派に回っているのは元労働党の支持者が多く、経済政策や福祉政策に対する反発が、労働党への失望につながり、最終的には独立運動に形を変えていると見ることもできる。

 キャ メロン首相や労働党のミリバンド党首ら、主要政党のトップは急きょスコットランド入りし、英国への残留を訴えている。英政府としては、税などの権限を大幅にスコットランドに移譲する懐柔策により、独立を回避したい考えだ。
 だが現地の反応はいまひとつとなっている。もともと保守党は人気がないためキャメロン首相に対しては冷ややかスタンスが目立ち、労働党のミリバンド党首には批判の声が数多く聞かれる。

 実際にスコットランドが独立した場合の影響は何ともいえない。スコットランドを本拠地とするロイヤルバンク・オブ・スコットランドやロイズ・バンキング・グループは、独立となった場合にはロンドンに本拠を移すとしている。
 独立派は、独立後もポンド経済圏に残留することを望んでいるが、英国の中央銀行であるイングランド銀行がどのようなスタンスを取るのは現実点では不透明である。

 実際に独立ということになった場合には、長期的にはともかく、短期的には英国の経済や金融市場は大きな混乱に見舞われることになるだろう。

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