ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

サントリーが新浪氏のトップ就任に合わせて組織改編。とうとうビール部門が独り立ち

 

 サントリーホールディングスは2014年9月25日、ビール事業の分離などを柱とする組織改編を10月1日付けで実施すると発表した。また、元ローソン会長の新浪剛史氏が、正式に代表取締役社長に就任した。

suntorypuremoru

 現在、同社グループは、持ち株会社であるサントリーホールティングの傘下に、サントリー食品、ビールとスピリッツを扱うサントリー酒類、今年5月に米ビーム社を買収したことで誕生したビームサントリーなどの事業会社が並んでいる。

 ただ、これまでは、酒類と食品という2つの中核事業会社があるという構造になっており、各事業体がそれぞれ独自に事業を展開するという形にはなっていなかった。
 今回の再編では、サントリー酒類からビール事業を分離し、新会社である「サントリービール」に移管する。一方、サントリー酒類は、ビームサントリーの傘下に入ることになる。

 この結果、ウイスキーを中心としたスピリッツはビームサントリーが、ビールはサントリービールが、食品はサントリー食品が担うことになり、商品別に事業会社が構成されることになる。

 特に注目すべきなのはビール事業である。よく知られているように、サントリーのビール事業は「万年赤字」といわれ、ビール事業の赤字を、ウイスキーなど他の事業部門の黒字で補填する状況が続いてきた。しかし、2005年に「ザ・プレミアム・モルツ」が大ヒットし、2008年には、事業開始(正式には再参入)から45年を経て、ようやく黒字化に成功した。

 サントリービールには、宣伝部、海外戦略部、ロジスティクス部などが新設される予定となっており、単独の事業体として活動することが前提となっている。ビール事業の黒字化によって、単独での事業展開がようやく可能となったと解釈することもできるし、一方では、従来のようなグループ全体による支援は期待できなくなったと見ることもできる。

 今回の再編は新浪氏の社長就任に合わせて実施されている。商品ごとに組織を再編することで、それぞれの部門がグローバルに事業を展開する新しい体制が整うことになる。

 - 経済 , ,

  関連記事

mof03
消費税10%に向けて動き出した財務省。増税の判断基準が7~9月期GDPである理由

 昨年末に2014年度予算の政府案が閣議決定されたことで、財務省は消費税の10% …

office
待遇がよい正社員ほど不満タラタラ。人材会社のアンケート結果が示す意外?な結果

 大手人材サービス会社のエンジャパンが自社サイトの利用者に対して行った、月収とそ …

jinmingen
台湾と中国で人民元の直接取引が解禁。中国が狙うのは緩いアジアの人民元経済圏

 中国の人民元と台湾ドルの直接取引が6日、解禁された。台湾では、現地の銀行が米ド …

viralmedia
今注目のバイラル・メディアは、ネット媒体の収益化に関する壮大な実験場

 米国でバイラル・メディアと呼ばれる新しいネット・メディアが急成長している。日本 …

iot
IoTに関する産学官協議会が米国勢に合流。最悪のガラパゴスは回避したが・・・

 あらゆるモノをインターネットにつなげる「IoT」の分野において、日本勢が米国勢 …

renesasu
政府救済のルネサス決算。1万人のリストラは決めたが、事業面の進捗はゼロ

 経営危機が表面化し、産業革新機構などによる支援が決定している半導体大手ルネサス …

abe20130901
秋にまとまる一連の成長戦略パッケージは、事実上の計画経済へのシフト?

 秋の臨時国会に提出が予定されている産業競争力強化法案など、一連の成長戦略パッケ …

nodazeichou
与党が2014年度税制改正大綱を発表。目玉はなくインパクトにに欠ける内容に終始

 自民・公明の両党は2013年12月12日、2014年度の税制改正大綱を決定した …

ecb02
欧州中央銀行がとうとう量的緩和を示唆。一気にドル高が進む?

 ECB(欧州中央銀行)がとうとう量的緩和の実施に踏み切る可能性が出てきた。20 …

no image
為替市場で円高が進行。投資家の注目が「実質金利」に集中したことが要因?

 為替市場で円安が進んでいる。5日には一時、1ドル=109円台を付けるなど、1年 …