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CIA長官が不倫で辞任。女性記者との破廉恥を暴いたのはライバルFBI

 

 日本はインテリジェンス(諜報活動)後進国といわれ、諸外国と比べてこの分野に対する意識が低いといわれてきた。だがインテリジェンス大国と呼ばれる国も、日本人が思うほど完璧ではないようである。

 米中央情報局(CIA)の長官で、軍在籍時にはイラク戦争における英雄でもあったペトレアス氏が9日、不倫問題を理由にCIAを引責辞任した。

 不倫の相手は担当の女性記者。ペトレアス氏がアフガン駐留の司令官だったときに同行取材し、伝記も出版したという。インテリジェンスの世界では、異性を使って情報を盗み出す手法はハニートラップと呼ばれ非常に一般的。このため私生活に問題がある人はインテリジェンス関係の要職についてはならないとされている。

 不倫騒動が発覚するきっかけになったのは米連邦捜査局(FBI)の捜査。ペトレアス氏がこの女性記者に送信したメールをFBIが傍受、機密漏洩の疑いで捜査していたという。FBIは近年、犯罪捜査から対テロ捜査に人員をシフトしており、CIAと競合している。FBIは競合相手のCIA長官も捜査のターゲットにしていたことになる。
 今回の辞任は大統領選と重なっており、権力闘争の可能性も高い。だが理由はともあれ、不倫をしていたのは事実であり、しかも担当の女性記者に手を出すというかなり安直で安っぽいパターン。ベトレアス氏は人格者として知られていたとのことだが、CIA長官としてそれ以前の問題であった。

 また2007年には英国において、諜報機関MI6のソワーズ長官が、Facebookに自宅、勤務先、交友関係、休暇中の滞在先など詳細な個人情報や家族写真を掲載し問題になったこともある。これは長官就任前でしかも夫人が勝手に行ったものということだが、危機管理意識の低さに批判が集中した。

 米メディアの最近の調査報道によると、CIAの対外工作活動は、結果が公表されていないだけで、多くが失敗に終わっているという。
 日本の危機管理のなさは確かに救いようがないレベルではあるが、諸外国のインテリジェンス能力についても過大評価しない方がよいだろう。

 - 政治

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