ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

IMFが世界経済見通しを発表。欧州が完全失速、日本は大幅引き下げ

 

 IMF(国際通貨基金)は2014年10月7日、世界経済見通しを発表した。2014年の世界経済の成長率見通しは、物価変動の影響を除いた実質でプラス3.3%となり、7月時点の見通しから0.1ポイント引き下げられた。世界的なディスインフレ傾向がより顕著になってきている。

 imf201410 IMFでは毎年4月と10月に世界経済の見通しを発表している。今回、成長率見通しが引き下げられたのは、欧州の経済見通しが悪化したこととが主な要因。
 これまで絶好調であったドイツは0.5ポイント低下してプラス1.4%になった。以前から低迷が続くフランスはさらに失速してプラス0.4%(0.4ポイント低下)、イタリアは0.5%低下でマイナス0.2%に転落した。ユーロ圏全体ではプラス0.8%で前回見通しからは0.3ポイント引き下げられている。

 欧州において、このところディスインフレ傾向が顕著になっていることは周知の事実だったが、今回の見通しの改定で、現実の成長率に大きな影響を及ぼしていることが明らかとなった。これまでドイツの経済は好調だったが、ドイツは欧州域内への輸出が多く、欧州全体が低迷すると最終的にはドイツ経済にも影響が出てくることになる。

 一方、米国は成長率見通しが大幅に引き上げられた。前回見通しから0.5ポイント上昇してプラス2.2%となっている。3日に発表された雇用統計は極めて良好で、非農業部門の雇用者数の増加は24万8000人と事前予想を大きく上回った。米国では月あたりの新規雇用者数が20万人を上回ると好景気とみなされる。失業率は5.9%と、リーマンショック前の水準まで回復している。

 米国は内需が強く、世界経済の影響を受けにくい状況だが、これ以上、世界経済の停滞が長引けば、当然、その影響は米国内にも及んでくる。今後は、米国の景気が失速しないのかについて関心が集まることになる。

 全体に対する影響は少ないが、もっとも成長率見通しの引き下げ幅が大きかったのは日本である。日本は前回予想から0.7ポイント下落してプラス0.9%にとどまった。IMFでは消費増税の影響が大きいと分析している。

 - 経済 , ,

  関連記事

ginkou02
銀行の貸出が増加中。ただしこの傾向は昨年からで、アベノミクスの効果なのかは不明

 全国銀行協会は4月9日、3月末の全国銀行預金・貸出金速報を発表した。全国の銀行 …

no image
米国のネット通販に韓国からのアクセス制限がかかるワケ

 年末商戦真っ最中の米国において、韓国からのインターネット・アクセスが制限され、 …

a380
世界の航空機市場は急拡大。日本の閉鎖市場は製造業にも影響を与える可能性がある

 欧州の航空機大手エアバスは、中東の航空会社3社から合計で137機、推定400億 …

piketishasin
ピケティが主張する資産格差拡大は日本でも発生しているのか?

 フランスの経済学者トマ・ピケティが話題となっている。ピケティの著作である「21 …

dentaku
家計の金融資産は1年で3割近くも減少。厳しい現実に庶民が身を守る方法はあるのか?

 日本人はますます貧乏になっている。多くの人が何となく感じていたものは、やはり現 …

bukkajoushou
1月の消費者物価指数。円安が一服したら物価上昇も鈍化

 総務省は2014年2月28日、2014年1月の消費者物価指数を発表した。代表的 …

doruen
欧米の国債利回りが急低下。実は日銀による外債購入まで織り込まれている?

 日銀の量的緩和拡大が欧米の債権市場に大きな影響を与えている。政策決定会合が行わ …

wallst02
米国で雇用の質が徐々に改善。NYではウォール街に頼らない雇用増を実現

 景気拡大が続く米国で雇用の質が改善している。ニューヨークでは、かつてはウォール …

houjinzei2014
法人減税をめぐって外形標準課税拡大の議論が政府税調でスタート

 法人税減税をめぐって、赤字法人への課税を強化するプランが浮上している。具体的に …

doruen201409
動き始めた為替相場。短期的には円安・ドル高要因ばかりだが・・・・

 しばらく膠着状態が続いていた為替相場が動き始めた。8月中旬からドルは急上昇を始 …