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アリババが上場後初の決算を発表。市場拡大を取り込み業績は順調

 

 中国の電子商取引最大手アリババ・グループは2014年11月4日、2014年7~9月期の決算を発表した。同社が四半期決算を発表するのは、9月の上場後初めてとなる。中国市場の拡大をうまく取り込み、市場予想を超える好決算となった。

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 売上高は前年同期比53.7%増の168億2900万元(約3130億円)、当期利益は38.7%減の30億2800万元(約563億円)だった。従業員に対する報酬などコストが増加したことから利益は減少したが、売上げは大幅に拡大している。中国市場は拡大市場とみなされており、今のところ利益よりも売上げが重視されている。売上高の大幅増は好感される可能性が高い。

 アリババは、中国の電子商取引の8割を占める巨大企業である。同社はいくつものサイトを運営しているが、事業の主力となっているのは、阿里巴巴(アリババ:企業間取引)、淘宝網(タオバオ:オークション)、天猫(Tmall:ショッピングモール)の3つである。
 同社は楽天と同様、直接商品を販売するのではなく、店舗から販売手数料を徴収するビジネス・モデルを採用している。このため、同社経由での販売がどの程度あるのかは、流通総額を見る必要がある。

 7~9月期の流通総額は5557億元(約10兆円)となっており、前年同期比で48.7%増となった。前四半期との比較でも10%の伸びとなっており、流通総額は順調に拡大している。ちなみに楽天の流通総額は年間で2兆円弱、四半期だと5000億円程度なので、アリババとのスケールの違いが分かる。

 中国市場は欧米市場と比べモバイルでの利用率が低いが、こちらも急激に増加している。流通総額のうちモバイル経由は35.8%となっており、これは前年同期と比較すると2倍以上の数値である。モバイル比率はまだ低い状況なので今後も伸びる余地が大きいと考えられる。

 今後しばらくの間は、順調に増加する中国市場の需要を取り込んでいくことで、業績の継続的な拡大が期待できる。その先については、上場で獲得した巨額の資金を海外展開に投じることも可能である。いろいろな意味で同社には業績拡大余地が大きく、当面、市場での高評価が続くことになるだろう。

 - 経済, IT・科学

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