ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

G20ではロシアへの批判が殺到。プーチン大統領は怒って途中帰国?

 

 オーストラリア・ブリスベンで開催されたG20(20カ国・地域首脳会合)において、ウクライナ問題に関するロシアへの批判が相次いだ。プーチン大統領は、すべての日程を終了する前に帰国してしまう事態となった。

puting20

 今回のG20の主な議題は経済問題であった。だが実際に会議が始まると、ウクライナ問題をめぐるロシアへの批判が各国から相次いだ。
 オバマ大統領は「ロシアの攻撃性に対して対抗する」とかなり強い調子でロシアを批判、ドイツのメルケル首相も「現状には満足していない」として、ロシアに対する制裁強化をほのめかした。カナダのハーパー首相に至っては、プーチン氏に対して「握手はしてもよいが、ウクライナから出るべきだ」と話したと報じられている。

 会合の合間に開催されたバーベキュー・パーティでは、プーチン大統領には誰も近づかず、欧米メディアでは、昼食を一人で食べるプーチン大統領の姿が何度も放映された。

 ホスト役であるオーストラリアのアボット首相は、本来の議題である経済問題を議論するよう促したといわれているが、アボット氏にもロシアに対して弱気に出られない事情がある。今年7月にウクライナ東部で発生したマレーシア航空機撃墜事件では多くのオーストラリア人が犠牲になっており、オーストラリアにおける反ロシア感情が高まっているからである。

 プーチン氏は今回のG20について、建設的だったとコメントしたものの、全日程が終了する前に帰国したと報じられている。その後の公務スケジュールから睡眠時間を確保する必要があるというのが表向きの理由だが、各国からの激しい批判に対する抗議である可能性は高い。

 首脳宣言では、G20全体のGDP(国内総生産)を2018年までに少なくとも2.1%引き上げると明記され、各国が成長戦略を推進することについて合意した。ただ、こうした経済的な目標も、ロシアに対する批判によって完全にかすんでしまった状況にある。

 ロシアの通貨ルーブルは、一連の経済制裁で大幅に下落しており、ロシア国内ではインフレが加速している。ロシアは経済的に苦しい状態に追い込まれているが、今回のG20で、政治的にも厳しい状況となってきた。
 各国のロシア批判が想像以上に大きかったことから、ロシアの対ウクライナ戦略も、今後、見直しが必要となるかもしれない。

 - 政治 , , ,

  関連記事

cybertero
米ITセキュリティ会社が、中国人民解放軍をハッカー首謀者と断定する報告書を公開

 米国の情報セキュリティー会社マンディアントは19日、米国に対するハッカー攻撃の …

obamakurisuti00
オバマ大統領がハリケーン対応で天敵クリスティ知事と協力。ロムニー候補には不利に

 熱烈なロムニー支持で、オバマ大統領を手厳しく批判してきたニュージャージー州のク …

buidingold
政府が地方都市の不動産活性化ファンドを検討中。だが完全に手遅れだ!

 政府は、経済対策の一貫として、商業施設やマンションの建設プロジェクトに投資する …

abenaikaku
強いリーダーシップに憧れる安倍首相が上滑り。企業戦士という昭和なキーワード

 安倍政権がスタートしてから約1ヶ月が経過した。日銀に対する強硬姿勢によって円安 …

okada01
岡田副総理が事実上領土問題の存在を肯定。中国側はこれを着地点とみなしている

 「尖閣は領土問題ではないが議論があることは事実」との岡田克也副総理の発言が中国 …

ichimanen
インフレが進むと実質的に増税となる「インフレ課税」って何だ?

 消費税増税を最終判断する時期が近付いてきたことで、増税の是非に関する議論が活発 …

merukerurikokyo02
中国の李首相がドイツでメルケル首相と会談。気をよくしたのか対日批判「舌」好調

 中国の李克強首相は5月26日、ドイツを訪問しベルリンでメルケル首相と会談した。 …

no image
企業の倒産件数が激減。だがそれは、銀行のあたらな時限爆弾に過ぎない

 銀行の過剰な国債保有が懸念されている中、銀行のあたらたな時限爆弾の存在が明らか …

kimujoun
人民日報が世紀の大誤報。米誌のパロディを真に受け金正恩をヨイショ!

 人民日報電子版は2012年11月27日、「世界でもっともセクシーな男性」に北朝 …

bhutan
「幸せの国ブータン」で初の政権交代。理想は大事だが、識字率50%という現実は重い

 ヒマラヤの山中に位置する王国ブータンで7月13日、国民議会(下院)の選挙が行わ …