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すでに中東戦争?イスラエルとシリアが一部交戦状態に

 

 シリア内戦が引き金となり、中東では事実上「中東戦争」が始まったかのような状況となりつつある。

 シリア内戦の影響でイスラエル領内にシリアからの着弾が相次いでいることから、イスラエル軍は11日午前、「警告」のためにミサイル攻撃を行ったことを明らかにした。またシリア領内でイスラエル軍の戦車が装甲車を攻撃したことも判明している。
 イスラエル軍がシリア側に攻撃するのは、1974年以来の出来事。激化するシリア内戦が、イスラエルを巻き込んだ中東戦争に発展する可能性が懸念される。

 イスラエル側は、シリアからの着弾がシリア内戦における「流れ弾」であり、シリアがイスラエルを攻撃する意図はないということを強調している。だがイスラエル国内には、すでにイスラエルを見捨てつつある米国に反発し、中東戦争の実施も辞さないという勢力が多数存在するのも事実である。強硬派にとっては今回の衝突がひとつの大きな材料となる可能性もある。

 周辺をすべて敵国に囲まれるイスラエルがこれまで存在してこれたのは、米国という後ろ盾があったから。だが在米ユダヤ人の意識の変化や中東問題に対する米政府内のスタンスの変化によって、イスラエルは米国にとって「目の上のたんこぶ」になりつつある。
 一方、イランなど公然とイスラエルを敵視する国も現れてきており、イスラエル国内の右派勢力はイランに対する空爆を実施し、一気に状況を打開すべきという主張を強めている。
 また大幅な軍事費の削減で窮地に立たされている米国の軍産複合体の一部には、中東戦争による戦争特需を期待する向きもある。

 イスラエルと中東諸国が戦争に突入する条件はかなり揃ってきており、偶発的な衝突がそのまま戦争へと拡大してしまうリスクが高まっている。
 イスラエルとシリアは敵対しつつも、紛争を回避してきた間柄であるだけに、今回の散発的な衝突が示す意味は大きい。

 - 政治

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