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米著名ヘッジファンドが苦境に

 

 米国の著名な投資家であるジョン・ポールソン氏が率いるヘッジファンドが苦境に立たされている。サブプライムローンの破綻を逆手に取った戦略で驚異的なパフォーマンスを見せたものの、その後は米国の銀行株などへの投資に失敗し、運用成績が低迷していた。

 最近では欧州債務危機がより深刻化することにかけた戦略が裏目に出て、運用成績がさらに悪化しているという。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、同氏のファンドの時価総額は36%下落し、今年に入ってさらに13%落ち込んだという。1年間で半分近くまで減らしてしまった計算だ。投資家などからの解約が相次いでおり、シティグループも資金の引き上げを決めたという。

 最高水準の頭脳を揃え、高度なリスク管理をしていると考えられているヘッジファンドだが、現実にはより高いパフォーマンスを目指して、ある方向に一点賭けすることも少なくない(篠沢教授に全部というヤツ。古いですね・・)。

 そうなってしまうと、当たるか当たらないかの丁半バクチと同じになってしまう。

 ポールソン氏は損を取り返そうと、金に賭けているという噂だが、次の賭けが成功しなければ万事休すかもしれない。

 全部が全部ではないが、ヘッジファンドとはそのようなものだと思った方がよい。怪物でもなければ、金融工学の天才でもないのだ。勝ち続ける人も稀にはいるが、多くは失敗する。宵越しの銭はもたない現代の粋なバクチ打ちといったところか?

 日本市場に参入したあるヘッジファンドは、来日すると帝国ホテルのスイートを貸し切り、日本の市場関係者や政治のキーマンに1時間20万円のお金を払って次々と面会し、投資方針を決めた。そのヘッジファンドの関係者が行方不明になったのはその2ヶ月後のことであった。失敗するときは早い。

 - 経済

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