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イスラエルの諜報機関モサドが「ネット」で人材募集。スパイ組織が公募に踏み切る事情

 

 かつては世界最強ともいわれたイスラエルの諜報機関「モサド」がスパイの募集を開始したとしてちょっとした話題になっている。イスラエルに対して突き放した態度を取るオバマ大統領が選挙で勝利した直後だったこともあり、ネットを中心に話題が盛り上がったようだ(写真はモサドのWebサイト)。

 だがモサドがスパイを一般から募集するのは今回が初めてではない。2004年頃からインターネットでの人材募集を開始しており、外部からの登用はすでに一般的となっている。
 一般公募に踏み切った理由は、諜報能力の低下が国内で批判されているから。特にイラクの大量破壊兵器について有力な情報を得られなかったことが問題視された。従来の要員だけでは十分ではないと判断し外部からの登用に踏み切った。

 各国の諜報機関は多かれ少なかれ同じような状況に立たされている。希望者の減少やインターネットの普及、経済のグローバル化、金融システムの高度化などによって、古くからの諜報組織では対応できなくなってきているのだ。
 英国諜報部(MI6)はかつては名門オックスブリッジ(オックスフォード大学とケンブリッジ大学)に諜報活動担当の教授を置き、能力があると見込まれる学生を密かに採用していた。MI6に採用された学生は、一般の学生と同じように大学を卒業し、官庁やロイターなどの通信社に就職して秘密裏にスパイ活動を行った。採用されなかった学生についても、面接をしたこと自体が秘匿されたという。
 だが最近では任官を拒否する学生も多く、人材難が指摘されていた。MI6もモサドと同様、外部から人材を募っている。

 CIAも冷戦終結後は仕事がなくなり、組織が継続できるか疑問視された時期もあった。利用価値があることをアピールするために、なれない産業スパイ分野にも進出したこともある。日米の半導体交渉ではCIAが経済産業省の電話を盗聴していたことは有名な話である。だが産業スパイは不慣れなせいか、電話に雑音が入り、盗聴されていることに皆気付いていたという。

 モサドに対してはインターネットから直接応募できる。職種は特殊活動、インテリジェンス業務、コンピュータ、語学、警備、兵士など様々。学歴、年齢、経歴は不問だが、実質的には高等教育や高度な語学力は必須と思われる。
 原則としてイスラエル国民もしくは帰化申請中であることが条件なので、表向きは日本人は対象外だ。だがここはスパイの世界。なりたい人は応募してみてはどうだろうか?ひょっとするとひょっとするかもしれない。

 - 政治

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