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さらに安定成長に向かうグーグル。市場は次のブレークスルー待ち

 

 米グーグルは2015年1月29日、2014年10~12月期の決算を発表した。このところ、同社に対しては成長の鈍化を懸念する声が上がっ ている。今期の決算は広告のクリック数増加で過去最高益となったが、市場予想は下回った。同社が安定成長期に入りつつあるという見方がさらに強まっている。

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 2014年10~12月期の売上高は前年同期比15.3%増の181億300万ドル(約2兆1360億円)、純利益は同40%増の47億5700万ドル(約5610億円)だった。広告のクリック数は前年同期比で14%増、クリック単価は同3%減だった。

 同社のビジネスは基本的に広告のクリック数とその単価に依存する。同社はここ数年、クリック単価の下落に悩まされてきた。ただ、スマホからの利用が一般化してきたことから、単価の下落にも歯止めがかかりつつあり、今期は3%減とほぼ横ばいに近い状態となった。一方、ネットの利用者数の増加から広告のクリック数は増加しており、これが業績を押し上げた。

 ただ、同社の検索連動広告は、ほぼ全世界的な標準となりつつあり、今後大幅な拡大が見込めるわけではない。今期の決算は数字だけ見れば、かなりの好業績だが、市場が期待したほどではなかった。今後、同社が安定成長銘柄とみなされる可能性はさらに高まってきたといってよいだろう。

 当然のことながら、同社は次のブレークスルーを狙っている。短期的には携帯電話会社との提携である。米メディアの報道では、同社はソフトバンク・グループと提携し、ソフトバンク傘下の米携帯電話会社スプリントとの共同事業に乗り出す方針を固めたという。
 今後、広告収入を大幅に伸ばす可能性があるのは動画広告だが、そのためには通信回線の帯域がネックとなる。キャリアと提携することで、高速通信の環境を整備し、動画広告の強化につなげることができる。

 長期的にはやはりロボットや人工知能ということになるだろう。同社が実用化を進めている車の自動運転が始まれば、ドライバーの運転時間の多くがネットのアクセスに回ってくる。車に乗っている時間は長いので、広告収入の大幅な拡大につながってくるだろう。また人口知能を使ったパーソナル・アシストの機能が強化されれば、広告の効率が一気に高まることになり、単価の上昇を実現できる。

 こうした次のブレークスルーが出てくるまでは、しばらく時間がかかる。市場はそれまでの間、同社の株価について様子見のスタンスを強めてくるだろう。

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