ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

1月の機械受注はわずかに減少。1~3月期のGDPにはどう影響する?

 

 内閣府は2015年3月11日、1月の機械受注統計を発表した。主要指標である 「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)は前月比1.7%減の8389億円だった。マイナスとなるのは3カ月ぶりだが、内閣府は「緩やかな持ち直しの動きがみられる」という基調判断を据え置いた。

setubitousi

 機械受注は機械メーカー280社が受注した金額を元に算出する。民間設備投資の先行指標といわれており、GDPにおける設備投資の基礎データにもなっている。
 納入が行われ実際に設備に計上されるまでにはタイムラグがあるが、機械受注とGDPにおける設備投資はおおむね近い動きを見せている。

 2014年1~3月期における機械受注はプラス4.2%だったが、GDPの設備投資(季節調整済名目値の前期比)はプラス6.1%であった。同様に、4~6月期については機械受注がマイナス10%だったのに対してGDPはマイナス4.4%、7~9月期についてはプラス5.6%に対して0.0%、10~12月期についてはプラス0.4%に対してプラス0.3%と、値は異なるものの、傾向は同じである。

 ちなみに、2015年1~3月期の見通しについてはプラス1.5%と大きな伸びにはなっていない。この統計が持つボラティリティを考えると、ほぼ横ばいと考えた方がよいだろう。

 官公需については12月がプラス10.8%、1月は25.8%と高い伸びを示している。ただ2015年度予算は、防衛費など一部の予算を除いて基本的に緊縮型となっており、政府支出の大幅な伸びは期待できない。大型の補正予算が組まれない限り、官公需の伸びはあまり期待できないだろう。

 外需については1月は24.2%増となっている。国内の製造業からの受注は減少が続いているので、外需がこれを補っている可能性が高い。米国の景気拡大が続いているので、この基調が変わらない限り、外需は堅調に推移すると考えられる。

 総合すると、2015年1~3月期の景気については、緩やかな拡大基調は変わらないものの、設備投資が活発化するという状況にはならない可能性が高い。

 - 経済 ,

  関連記事

korea
韓国で個人負債増加が政策課題に急浮上。日本も他人事ではないかもしれない

 以前から家計の負債増加が指摘されていた韓国で、この問題が政策的な重要課題に浮上 …

linewave
IT各社が相次いで会話型AIの年内投入を表明。情報の流れが大きく変わる可能性も

 IT各社が、話しかけるだけで機器を操作できたり、各種のサービスを受けられる対話 …

sbtakasago
再生可能エネ普及策が頓挫?誰も責任を負わない中途半端な政策のツケ

 再生可能エネルギーの普及策が暗礁に乗り上げようとしている。電力各社は、再生可能 …

kuruguman02
クルーグマン教授が安倍首相との会談内容を暴露。日本はオフレコの概念もガラパゴス

 政府側が非公開を前提にしていた国際金融経済分析会合でのやり取りを、ポール・クル …

kokusaishushi201406
上期の経常収支が赤字に。経常赤字を前提にした体制の整備が必要

 財務省は2014年8月8日、2014年上半期の国際収支を発表した。最終的な国の …

abe5gatsukeizai
政府と日銀が相次いで景気判断を上方修正。背景には来年4月の消費増税が・・・

 政府や日銀が景気判断の見直しに向けて動き始めた。政府は5月の月例経済報告で景気 …

imf201507
IMFが最新の世界経済見通しを発表。ギリシャ問題と中国問題は反映されておらず、さらに下押しか?

 IMF(国際通貨基金)は2015年7月9日、世界経済見通しの改定値を発表した。 …

apple
中国の販売見込みが予想を下回り、好業績だが失望となったアップルの決算

 米アップルは2014年1月27日、2013年10~12月期決算を発表した。四半 …

usagdp20150730
まずまずだった米4~6月期GDP。実質的に利上げは始まっている

 米商務省は2015年7月30日、4~6月期のGDP(国内総生産)速報値を発表し …

apuruwochi
4~6月期決算が絶好調なのに、アップルの株価が大幅下落となった理由

 米アップルは2015年7月21日、2015年4~6月期の決算を発表した。売上高 …