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アリババはコスト増加で利益減少。同社の競争環境は厳しくなってきた

 

 中国の電子商取引最大手アリババ・グループは2015年5月7日、2015年1~3月期の決算を発表した。
 売上高は前年同月比45%増の174億2500万元(約3358億円)、純利益は同49%減の28億6900万元(約553億円)となった。売上高は順調に拡大したが、研究開発費、管理費、マーケティング費などが増大し利益を圧迫している。

alibaba

 アリババは、中国の電子商取引の7割近くを占める巨大企業である。同社はいくつものサイトを運営しているが、主力となっているのは、阿里巴巴(アリババ:企業間取引)、淘宝網(タオバオ:オークション)、天猫(Tmall:ショッピングモール)の3つである。
 同社は直接商品を販売するのではなく、店舗から販売手数料を徴収するビジネス・モデルを採用している。このため、同社経由での販売がどの程度なのかについては流通総額を見る必要がある。

 今期の流通総額は6000億人民元(約11兆5800億円)となっており、前年同期比で1.4倍に拡大した。特にモバイル経由の購買が急増しており、こちらは前年同期比で2.5倍となっている。
 ただ、前期比で比較すると流通総額は24%減少した。年末商戦によって9~12月期は売上げが拡大し、1~3月には減少する傾向が見られるが、前年度の落ち込みが19%程度だったことを考えると、流通総額の伸びが鈍化している可能性がある。

 同社は上場後初となる通期の決算も発表しているが、こちらも売上高は1.5倍に拡大したものの、当期利益は5%程度の伸びにとどまっている。

 米国上場によって海外市場拡大が期待されたが、今のところ中国市場の依存度が高い状況は変わっていない。国内市場ではアリババに対抗するため、競合各社の業務提携も進んでいる。
 同社の急成長にブレーキがかかったと判断するのは早計だが、競争環境が激化し、売上を獲得するためのコストが増大していることだけは間違いない。

 - 経済, IT・科学

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