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原子力空母ジョージワシントンが米国に帰還。後継空母は何とか維持された状況

 

 米第七艦隊の主力空母「ジョージ・ワシントン」は2015年5月18日、米国に帰還するため、母港である横須賀基地を出港した。

 米国は現在、過去最大規模の軍縮を行っており、空母の配備計画も大幅に見直されている。近年、日米同盟の役割が低下してきたことも重なり、一時は、ジョージ・ワシントンの後継空母が横須賀に配備されない可能性もあった。
 最終的には同艦と入れ替わりにロナルド・レーガンの配備が決定しており、日本近海における第七艦隊の能力は何とか維持されることになった。

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 原子力空母は約50年の耐用年数があるといわれている。空母に搭載されている原子炉は密閉構造となっており、日常的に核燃料を入れ替えるような仕組みにはなっていない。
 このため原子力空母は建造から約25年が経過すると、燃料の換装を実施するため、船体を切断する大規模工事を行う必要がある。ジョージ・ワシントンは就役からちょうど25年が経過しており、今年から大規模工事に入る必要があった。

 通常、日本に配備される原子力空母は、5月頃に任務航海に出航、クリスマス休暇前に横須賀に戻り、冬の間にメンテナンスを行うというオペレーションを実施している。
 今回は、例年と同様、5月に出航するものの、任務航海を終えた後は、西海岸のサンディエゴにある海軍基地に向かい、そこで新たに配備されるロナルド・レーガンと交代する。

 両艦の交代は、乗員はそのままで、船体だけを交換するハルスワップと呼ばれる方式が採用される。このため、日本の状況を熟知した乗組員はロナルド・レーガンに乗務して、そのまま横須賀に戻る。つまり交代するのは、物理的な船体だけということになる。
 その後、ジョージ・ワシントンは東海岸のニューポートニューズ造船所で、3年にわたる大規模工事を受ける予定。改修に要する費用は25億~30億ドルといわれる。

 後継空母が横須賀に配備されることで、当面、日本近海における米軍の展開は従来通りとなった。日本から空母がいなくなるという事態は回避されたが、米空母が日本に常駐していることが当たり前という時代は、すでに過去ものとなっている。

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