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財務省は異例の3人連続の同期次官。次は82年入省組から次官就任か?

 

 財務省は2015年7月7日、幹部人事を発表した。事務次官は事前に報道された通り、田中一穂主計局長が昇格した。同期が3人続けて次官になるという異例の人事となった。

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 財務省の人事は、ここ数年、通常のローテーションとは異なる状態が続いていた。その理由は、消費増税という財務省あげてのプロジェクトを遂行するため、勝栄二郎元次官が長期登板を続けていたためである。
 勝氏の後任には、真砂氏が就任したが1年で退任、木下氏も1年で後任の香川氏に席を譲っていた。木下氏と香川氏は同期(79年入省)なので、本来であれば、81年入省組が次の事務次官候補ということになる。だが、香川氏の後任はやはり79年入省の田中氏となった。

 田中氏は、理財局長から主税局長、主計局長を経て次官となっている。官房長から主計局長を経て次官になるケースが多いことを考えると、非常に珍しいケースといえる。田中氏を起用したのは官邸対策という声がもっぱらである。
 田中氏は2006年の第1次安倍内閣で首相秘書官に就任しており、安倍氏からの信頼が厚いといわれる。財政再建が先送りになるなど、財務省としては悩ましい状況が続いており、官邸とのパイプを重視した。

 定常的ではない人事が続いているので、田中氏の後任が誰になるのかは、何とも言えない。今回の人事で官房長から主計局長に昇格した福田淳一氏(82年)は最有力候補のひとりだろう。その後には、主計局次長から官房長に昇格した岡本薫明氏(83年)などが控えている。ただ、政局の動向によっては、再び人事が流動的になる可能性もある。

 財務官には国際局長だった浅川雅嗣氏(81年)が昇格した。後任の国際局長には、浅川氏と同期の門間大吉財務総合政策研究所長が就任している。同期で上司と部下になる珍しいケースと話題になっているが、財務総合政策研究所長から国際局長への異動は定常的な人事なので、大きな変化とはいえないだろう。

 田中氏は、東大法学部卒、1979年大蔵省(現財務省)入省。主計官(厚労)、首相秘書官、理財局長、主税局長などを経て2014年7月から主計局長を務めていた。東京都出身の59歳。

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