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ツイッターがとうとう折り返し地点?利用者数の伸びが鈍化し株価は大幅下落

 

 短文投稿サイトの米ツイッターは2015年7月28日、2015年4~6月期決算を発表した。前年同期比で増収となり、赤字幅も縮小したが、月間利用者の伸びが横ばいとなった。成長が鈍化していることは明らかであり、前期決算に続いて株価は大幅下落となった。

twitter

 売上高は前年同期比61%増の5億238万ドル(約623億円)、最終損益は1億3666万ドル(約169億円)の赤字となった。売上高が増加し、赤字幅が縮小しているので、決算書上はまずまずの結果に見える。だが、収益の源泉である利用者数の状況はよくない。

 月間の平均利用者数は3億1600万人と前年同期比では15%の増加となったものの、前期比ではほぼ横ばいであった。しかも、この数字にはSMS(ショート・メッセージ・サービス)の数字が含まれている。同社がこれまで標準的に用いてきたSMSを除いた利用者数では前年同期比12%増にとどまっている。

 ツイッターのようなネット企業は、無理に広告収入を強化すると、利用者の離反を招く可能性があり、利用者数の増加で増収を維持する方が望ましい。今回のツイッターの決算は、利用者数が伸び悩む中、広告収入を強化した結果であり、今後の息切れがリスク要因として認識されることになる。

 実は、前四半期の決算の段階で、同社のビジネス環境が変調していることはかなり明確になっていた。
 同社はこれまで、一般的なWebサイトにおけるページビューに相当する「タイムライン閲覧数」を重要指標として位置付けていたが、前期決算からこの数字の公表をやめてしまった。市場関係者の多くは、閲覧数が大幅に低下した可能性を指摘していたが、もしそれが事実だとすると、今回の利用者数の伸び悩みの前兆現象だったことになる。

 同社はディック・コストロ最高経営責任者(CEO)の退任が発表されており、創業者であるジャック・ドーシー氏が暫定CEOとして経営の舵取りにあたっている。ドーシー氏が経営状況に対する危機感を表明したことで一気に売りが膨らみ、同社株は15%以上も下落した。同社の経営は、いよいよ正念場に差し掛かっている。

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