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「まさか」の状況となりつつある米大統領選挙。ブルームバーグ氏出馬検討の報道も

 

 米国の大統領選挙が大混戦の様相を呈してきている。当初、圧倒的に有利だった民主党のクリントン氏の支持率が低下し、サンダース氏と接戦になりつつある。また共和党では、トランプ氏が勝利する可能性が日増しに高まってきており、ニューヨーク前市長のブルームバーグ氏が無所属で大統領選挙に出馬する可能性を模索し始めた。

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 ウォールストリートジャーナルとNBCが行った調査によると、アイオワ州ではクリントン氏の支持が48%に対して、サンダース氏が45%とクリントン氏に肉薄する状況となっている。ニューハンプシャー州では、とうとうサンダース氏がクリントン氏を上回った。

 この結果がショッキングなのは、アイオワ州とニューハンプシャー州が大統領選挙において特別な州と見なされているから。両州は、それぞれ全米で最初に党員集会と予備選が行われる州であり、両州の選挙結果は、今後の行方を占うとされている。

 サンダース氏は自らを社会主義者と称する人物で、本来であれば泡沫候補となるべき人物である。だがサンダース氏は大本命であるクリントン氏に肉薄する状況となっており、場合によっては民主党の正式な候補者になる可能性が出てきた。
 そうなってくると、大統領本選において共和党のトランプ氏と、民主党のサンダース氏が争うという、誰も想定しなかった事態が発生することになってしまう。

 共和党内では、当初、選挙が近づくにつれてトランプ氏の支持が低下するとの見方が強かったが、トランプ氏の勢いは止まらず、正式に候補者となる可能性が高まってきた。こうした状況を見越して、別な動きも出てきている

 2016年1月10日、ニューヨーク前市長のブルームバーグ氏が、無所属で大統領選挙に出馬する可能性を模索しているとの報道が出た。同氏は、以前、無所属で大統領選に出馬することを検討したことがあるが、予備選の段階で断念している。

 同氏はウォール街出身の大富豪で、金融情報サービス企業であるブルームバーグの創業者。同氏は、長く民主党支持者だったが、ニューヨーク市長選へ立候補する際に共和党に鞍替えし、その後は無所属となっている。
 ブルームバーグ氏には高い知名度があり、民主・共和両党の候補者がサンダース氏とトランプ氏だった場合には、勝利できる可能性が見えてくるかもしれない。

 ブルームバーグ氏が出馬すると、民主・共和党から泡沫候補が出馬し、無所属で実績のある候補者が出るという前代未聞の状況となる。ただ、ブルームバーグ氏は、ユダヤ系の元金融マンであり、銃規制を強く主張している。元共和党とはいえ保守層からの支持率は高くない。また政党を鞍替えしているところも、あまりプラスに作用しないと思われる。実際に本選挙で戦えるかは未知数だ。

 アイオワでは、民主党が2月1日に、共和党が2日に党員集会を開催する予定。その後、全米で党員集会や予備選が行われることになる。

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