ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

投資も消費も消極的。日本経済のマインドはかつてのデフレ時代に戻った?

 

 内閣府は2016年1月14日、11月の機械受注統計を発表した。主要指標である 「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)は前月比14.4%減と、現在の統計になってから、過去3番目の減少幅となった。
 機械受注は企業の設備投資の先行指標ともいわれる。大幅なマイナスとなったのは、先月のプラスからの反動が大きいが、消費や生産に関する他の経済指標も冴えない状況が続く。10~12月期のGDPについても、前期に引き続き、顕著な伸びは期待できなかもしれない。

hitogomi

 10月の機械受注は10.7%と大幅増となったが、今回のマイナスで10月の増加分はすべて打ち消してしまった。今のところ10~12月の見通しは2.9%増とプラスを維持しているが、12月の数値が低い場合、マイナスに転じる可能性もある。

 機械受注は設備投資に関する指標だが、生産や消費の動向もあまり芳しくない。11月の鉱工業生産指数は前月比マイナス1.0%だった。10月はプラス1.4%だったので、わずかにプラスという状況である。需要側の調査である実質消費支出は、10月がマイナス0.7%、11月はマイナス2.2%となっており、個人消費の弱さが目立つ。

 消費、投資ともにあまり活発ではないということになると、10~12月期のGDPもあまりよい数値は期待できないことになる。日本経済研究センターが13日に発表した民間エコノミストの予想平均値は、前期比プラス0.63%(年率換算)となっており、前回調査(12月)からは大幅に下振れしている。

 7~9月期のGDPはマイナス予想が多く、実際、速報値では0.2%のマイナスだったが、改定値ではプラス0.3%と上方修正された。最終的にどうなるのかは現段階では何ともいえないが、いずれにせよ、10~12月期についても、あまり良い結果は得られない可能性が高い。

 ただ、昨年とは異なり、すでに市場では景気に対する諦めムードが蔓延している。仮にマイナス成長となっても、それほどのインパクトはないだろう。
 かつてデフレが長く続いた時代には、不景気であることが当たり前の感覚となり、これが実体経済にも大きく影響した。市場関係者の中からは、かつての時代に再び逆戻りするのではないかといった声も聞かれるようになってきた。

 - 経済 , , , ,

  関連記事

euhonbu02
欧州景気に底入れの兆し。失速寸前といわれる中国経済の助け船になるか?

 欧州連合(EU)は8月14日、ユーロ圏17カ国における2013年4~6月期のG …

kaiho
ODAを使った新造巡視船のベトナム供与。場合によっては本末転倒にも

 政府は、中国と領有権争いをしているベトナムに対して、ODA(政府開発援助)を使 …

abe
安倍総裁が金融政策に関する発言を全面撤回。無邪気な政治家が空けたパンドラの箱

 自民党は21日、次期衆院選の政権公約を正式発表した。この席で安倍総裁は、自身の …

googlehead
グーグルの決算が過去最高。単価下落でネットは再び消耗戦の時代へ突入

 米グーグルの持ち株会社であるアルファベットは2016年2月1日、2015年10 …

bouekitoukei201305
5月の貿易統計。円安で金額はカバーしたが輸出数量の下落に歯止めがかからない

 財務省は6月19日、5月の貿易統計を発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易 …

kindorupaper
いよいよキンドルが日本上陸。自費出版サービスもスタートし、出版社は戦々恐々

 アマゾンがとうとう電子書籍端末「キンドル」を国内で販売開始する。同社の日本法人 …

setubitousi
11月の機械受注統計。内需経済の象徴である小売業で増加傾向

 内閣府は2014年1月16日、2013年11月の機械受注統計を発表した。主要指 …

sangyokyosoryokukaigi
政府の新成長戦略で飛び出した小中プログラミング教育の「今更感」

 安倍政権は、名目GDP(国内総生産)600兆円の目標を達成するため「第4次産業 …

shalegasrig
シェールガス会社の破綻でバブル終了。だが本当のインパクトはこれからだ!

 米国でシェールガスなどを生産するGMXリソーシズは4月1日、米連邦破産法11条 …

no image
鴻海精密工業のカリスマ経営者「郭台銘」氏はどんな人物?

 最近その名前をニュースで目にしない日はない、鴻海精密工業のカリスマ経営者、郭台 …