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甘利氏の金銭スキャンダル。政治家への資金はどのようにして手渡されるのか?

 

 国会では、金銭授受疑惑が持ち上がっている甘利経財相に対して質問が集中している。甘利氏は、建設会社社長と会ったことは認めているが、金銭の授受については「記憶が曖昧」など、歯切れの悪い答弁に終始している。

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 週刊文春の報道によると、建設会社の社長はUR(独立行政法人都市再生機構)との補償交渉をめぐり、甘利氏や秘書らに口利きを依頼。見返りに現金を供与し、一部は大臣室で直接、甘利氏に手渡したという。

 甘利氏はこの点について記憶が曖昧と説明しているわけだが、建設会社側は録音もしており、現金授受があった可能性は高い。
 政界関係者の中には、甘利氏の一連の対応について脇が甘いと指摘する人もいる。政治家の中には、本人が直接、こうした案件に関わらないよう、巧妙な仕掛けをする人も多いからだ。

 有力政治家に資金を提供した経験を持つある実業家は「政治家本人とは会ったが、お金の問題とは関わっていないようにうまく演出されてしまった」と語っている。
 お金を渡す側は、できれば秘書ではなく、本人に直接渡したいと思っている。だが政治家本人はこうしたスキャンダルを警戒してお金を受け取りたがらない。

 その実業家は、議員会館で本人と会う約束をしたものの、時間の調整が難しいということで、次回のアポイントをほのめかされた。秘書は「代議士に渡しておきますから」と言ってお金を受け取ったという。
 その直後、なぜか政治家本人が忙しそうに現れ、秘書から耳打ちされると「いろいろとありがとうございます」と礼を述べたそうである。

 客観的に見れば、その政治家本人は、この案件に関わってもいないし、お金も受け取っておらず、社交辞令的に挨拶をしただけということになる。

 世間一般の常識で考えると、稚拙でくだらない演出だが、スキャンダルが表面化し、いざ立件という段階になると、こうした小細工は意外と効果を発揮することになる。現金授受が明確になっていないと収賄での起訴は難しいからだ。

 かつて、ロッキード事件で田中角栄元首相が立件された時も、現金の授受がどのように行われたのかが、大きな争点となった。
 当時は、当たり前のように現金が乱れ飛ぶ時代であり、判決によると、田中氏が受け取った5億円は、段ボール箱に詰められ、4回に分けて運び込まれたという。

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