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米大統領選の状況が一変。共和党は主流派が推すルビオ候補が大躍進

 

 米大統領選の初戦となる中西部アイオワの党員集会は、思いがけない結果となった。共和党は、世論調査で圧倒的にリードしていたトランプ候補が敗れ、クルーズ候補が勝利した。しかも主流派から本命視されているルビオ候補が善戦している。
 民主党はクリントン候補が勝利したものの、サンダース氏とほぼ拮抗しており、サンダース氏が選ばれる可能性も現実的になってきた。

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 アイオワの党員集会は、全国に先駆けて行われるため、大統領選の今後を占う重要なイベントとされている。
 共和党は、これまで不動産王のトランプ氏が世論調査で圧倒的にリードしていたが、相次ぐ差別発言などが実際の選挙にどう影響するのかが注目されていた。トランプ氏はやはり世論調査ほどの結果を残せず、保守強硬派のクルーズ氏に接戦で敗れることになった。

 だがもっとも注目すべきなのはルビオ候補が両氏に肉薄し、善戦したことである。ルビオ候補は、マイノリティであるヒスパニック系の出身。価値観の多様化が進む米国社会において、従来の枠組みを超えて支持を得られる候補として主流派からの期待が高かった(本誌記事「米大統領選。共和党の隠れた大本命、マルコ・ルビオ氏とはどんな人? 」参照)。
 世論調査では、あまり目立った成果を上げられていなかったが、ここにきてルビオ氏への関心が一気に高まってきた。共和党内の主流派が巻き返しを図っていることが推察される。

 一方、民主党は本命のクリントン候補とサンダース候補がほぼ拮抗した。ギリギリでクリントン氏が勝利したが、今後の選挙戦の行方はまったく分からない状態となった。

 米紙の報道によると、クリントン氏に投票しているのは女性や高所得者で、サンダース氏に投票しているのは男性や低所得者が多いという。また、クルーズ氏に投票したのは宗教保守派で、トランプ氏に投票したのは低所得者、ルビオ氏に投票したのは高所得者や自由貿易の支持者であると分析している。

 民主党は、一般的な所得階層の争いということで分かりやすいが、共和党の場合には、所得階層に加えて宗教的な価値観も争点となっており、状況が複雑だ。しばらくの間は混迷が続くと予想されるが、選挙戦が一気に面白くなってきたことは間違いない。

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