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イマドキの新社会人の価値観は、実はバブル世代上司とそっくり

 

 人並みに働けば十分と考える新入社員が過去最高水準になったことが、日本生産性本部の調査で明らかとなった。だがこの結果から、最近の新社会人は「ゆとり世代」「草食系」などと判断してしまうのは早計だ。

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 この調査は日本生産性本部と日本経済青年協議会が、新社会人を対象に1969年から行っているもので今回48回目となる。その中で「人並みで十分」と考える新社会人の割合は58.3%となり過去最高を更新した。これは4年連続の増加である。
 この結果だけを聞くと、最近の若者は「ゆとり世代」であるとったステレオタイプな結論になりがちである。確かに「楽しい生活をしたい」と回答する割合も過去最高を記録するなど、それを裏付けるデータもあるが一概にそうとはいえない。

 調査結果を遡ると意外なデータも見受けられるからだ。過去47年間で、今回と同じくらい「人並みで十分」と考える割合が高かったのは、バブル経済がピークから崩壊へとシフトしていた1992年であった。つまり現在、管理職として若者と接している40代後半の人達、いわゆるバブル世代上司である。
 また「仕事よりデート」と回答した新社会人は、2016年は約22%とこのところジワジワ上昇しているのだが、バブル世代が新社会人だった当時は何と40%近い割合となっている。バブル世代社員は仕事などほったかしでデートしていたようである。

 当時の新社会人は「新人類」などと言われ、仕事に対して全く無気力であると上の世代の人達から厳しく批判されていた。当時のメディアの報道を見ると、無気力で仕事に情熱を傾けない若者に対する中高年層からの批判のオンパレードである。

 現在、仕事に対して情熱がないと新社会人を厳しく批判しているのは、まさに、無気力と批判されていたバブル世代の上司達である。しかし彼等が新社会人だった当時は、今の若年層とまったく同じ立場だったということになる。

 バブル世代は、最初は反抗したものの、やがてサラリーマン社会に馴染み、今となっては、かつての高度成長期の中高年層と同様、若手に対して「情熱がない」と叱っている。このデータを見ると、若い世代の意識がどうだったのかは、その後の振る舞いにはあまり影響しないと考えることもできる。

 現在のゆとり世代の若者が中高年になった時には、やはり同じように新社会人に対して、情熱がないと批判しているのかもしれない。

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