ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

天皇陛下が生前退位のご意向。皇室典範に関する速やかな議論が必要

 

 天皇陛下が「生前退位」の意向を示されていることが明らかとなった。現行の皇室典範では天皇の譲位を認めていないため、実現するためには法律の改正が必要となる。陛下はこれまで制度の問題について発言を極力控えられてきたことを考えると、退位のご意向は非常に強いと考えられる。

tennouheika02

 13日夜、各紙は関係者の話として、陛下は皇太子様に皇位を譲ることを要望されており、近く陛下のご意向を公表することについて検討中と報じた。数年前から退位をお考えになっており、宮内庁内では内々に検討が進められてきたという。

 明治以前は天皇の生前退位はよく行われていたが、明治時代に制定された旧皇室典範では認められなくなった。戦後に制定された現皇室典範においても天皇の生前退位はできない規定となっている。陛下が退位するためには、皇室典範の改正が必要となる。

 皇室典範の改定については、以前、女性天皇の可否も含めて議論になったことがあるが、その後、立ち消えとなっている。陛下はこれまで、こうした制度の問題について発言することについては極力控えてこられた。
 このタイミングで皇室典範の改正を伴う生前退位の話が出てきたということは、陛下のご意向がかなり強いものとみられる。今後の皇室のあり方も含め、幅広く国民に議論して欲しいとのメッセージと捉えるべきだろう。

 宮内庁の山本信一郎次長は記者団に対して「そのような事実は一切ない」と否定している。宮内庁としては、皇室典範の改定という微妙な問題をはらんでいるだけに、拙速な議論は避けたいと考えているとの報道もある。

 だが、皇室のあり方についてはいつかは議論しなければならない問題であり、一部では皇位継承をめぐって政治的な動きが見られるなど、時間的余裕はなくなっている。陛下の意思表明は、時代に合った新しい皇室のあり方について、国民的議論を深めるきっかけとすべきだろう。

 - 政治, 社会 , ,

  関連記事

bukkajoushou
デフレ脱却が鮮明になってきた7月の消費者物価指数。だが内実は輸入インフレ?

 総務省は8月30日、7月の全国の消費者物価指数を発表した。代表的な指標である「 …

jakaruta
ホンハイやエアアジアなどが相次いで進出。インドネシアは第二の中国に

 人件費の高騰や工場での暴動、領有権問題など、いわゆる中国リスクを避けるため、A …

hinkleypoint
原発の建設・運用を外国に丸投げする、核保有国イギリスの決断をどう考えるべきか?

 英国が次世代原発の運営事業に対して中国企業による過半数の出資を認めたことが大き …

mof03
財務省は異例の3人連続の同期次官。次は82年入省組から次官就任か?

 財務省は2015年7月7日、幹部人事を発表した。事務次官は事前に報道された通り …

zakabargukifu
フェイスブック、ザッカーバーグCEOの寄付は本当に寄付なのか?

 SNS最大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)と妻 …

menkyo
韓国で自動車免許を取得する中国人が急増中。日本人の利用も

 最近、韓国の自動車教習所で免許を取得する中国人が急増しているという。自動車免許 …

no image
スノーデン氏は米国の不手際?で香港を出国。アイスランドではなくエクアドルに亡命?

 米国家安全保障局(NSA)による国民監視システム「PRISM」の存在を暴露し、 …

ieren03
イエレン議長が1期で退任の可能性が高まる。後任によってはリスク要因にも

 米FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長が2018年2月に1期で退任する公 …

cameron2
英国でEU離脱を主張する政党が大躍進。EU問題が再び炎上か?

 英国でEU離脱をめぐる動きが再び活発化している。5月2日に統一地方選挙が実施さ …

hagel06
極度の緊張が続く北朝鮮情勢。だが妥協点を探る動きも出始めた

 極度の緊張が続く北朝鮮情勢において、妥協点を探る動きが出始めた。米国防総省は、 …