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天皇陛下が生前退位のご意向。皇室典範に関する速やかな議論が必要

 

 天皇陛下が「生前退位」の意向を示されていることが明らかとなった。現行の皇室典範では天皇の譲位を認めていないため、実現するためには法律の改正が必要となる。陛下はこれまで制度の問題について発言を極力控えられてきたことを考えると、退位のご意向は非常に強いと考えられる。

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 13日夜、各紙は関係者の話として、陛下は皇太子様に皇位を譲ることを要望されており、近く陛下のご意向を公表することについて検討中と報じた。数年前から退位をお考えになっており、宮内庁内では内々に検討が進められてきたという。

 明治以前は天皇の生前退位はよく行われていたが、明治時代に制定された旧皇室典範では認められなくなった。戦後に制定された現皇室典範においても天皇の生前退位はできない規定となっている。陛下が退位するためには、皇室典範の改正が必要となる。

 皇室典範の改定については、以前、女性天皇の可否も含めて議論になったことがあるが、その後、立ち消えとなっている。陛下はこれまで、こうした制度の問題について発言することについては極力控えてこられた。
 このタイミングで皇室典範の改正を伴う生前退位の話が出てきたということは、陛下のご意向がかなり強いものとみられる。今後の皇室のあり方も含め、幅広く国民に議論して欲しいとのメッセージと捉えるべきだろう。

 宮内庁の山本信一郎次長は記者団に対して「そのような事実は一切ない」と否定している。宮内庁としては、皇室典範の改定という微妙な問題をはらんでいるだけに、拙速な議論は避けたいと考えているとの報道もある。

 だが、皇室のあり方についてはいつかは議論しなければならない問題であり、一部では皇位継承をめぐって政治的な動きが見られるなど、時間的余裕はなくなっている。陛下の意思表明は、時代に合った新しい皇室のあり方について、国民的議論を深めるきっかけとすべきだろう。

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