ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

天皇陛下が生前退位のご意向。皇室典範に関する速やかな議論が必要

 

 天皇陛下が「生前退位」の意向を示されていることが明らかとなった。現行の皇室典範では天皇の譲位を認めていないため、実現するためには法律の改正が必要となる。陛下はこれまで制度の問題について発言を極力控えられてきたことを考えると、退位のご意向は非常に強いと考えられる。

tennouheika02

 13日夜、各紙は関係者の話として、陛下は皇太子様に皇位を譲ることを要望されており、近く陛下のご意向を公表することについて検討中と報じた。数年前から退位をお考えになっており、宮内庁内では内々に検討が進められてきたという。

 明治以前は天皇の生前退位はよく行われていたが、明治時代に制定された旧皇室典範では認められなくなった。戦後に制定された現皇室典範においても天皇の生前退位はできない規定となっている。陛下が退位するためには、皇室典範の改正が必要となる。

 皇室典範の改定については、以前、女性天皇の可否も含めて議論になったことがあるが、その後、立ち消えとなっている。陛下はこれまで、こうした制度の問題について発言することについては極力控えてこられた。
 このタイミングで皇室典範の改正を伴う生前退位の話が出てきたということは、陛下のご意向がかなり強いものとみられる。今後の皇室のあり方も含め、幅広く国民に議論して欲しいとのメッセージと捉えるべきだろう。

 宮内庁の山本信一郎次長は記者団に対して「そのような事実は一切ない」と否定している。宮内庁としては、皇室典範の改定という微妙な問題をはらんでいるだけに、拙速な議論は避けたいと考えているとの報道もある。

 だが、皇室のあり方についてはいつかは議論しなければならない問題であり、一部では皇位継承をめぐって政治的な動きが見られるなど、時間的余裕はなくなっている。陛下の意思表明は、時代に合った新しい皇室のあり方について、国民的議論を深めるきっかけとすべきだろう。

 - 政治, 社会 , ,

  関連記事

abe20141117
消費増税延期で衆院解散へ。量的緩和策で当面不安はないが・・・

 安倍首相は衆議院の解散と来年10月に予定されている消費増税の延期を決断した。増 …

gpif201306
公的年金の運用方針見直し。ホンネは国債価格下落への対処

 公的年金の運用改革を議論する政府の有識者会議は9月26日、11月の最終報告に向 …

saikousai
波紋を呼ぶ前内閣法制局長官の発言。やはり日本では三権分立は無理なのか?

 前内閣法制局長官で最高裁判事に任命された山本庸幸氏は21日、記者会見において「 …

africa
国連の世界人口予測が示す、中国の失速と米国の躍進。総人口ではアフリカが急進

 国連経済社会局は6月13日、世界人口展望の最新報告を発表した。それによれば、現 …

naikakukaizou201409
内閣改造、人事のポイントは派閥力学。政策面ではTPPと株価維持

 安倍首相は2014年9月3日、内閣改造と党役員人事を行った。直前に石破氏が幹事 …

chipurasueu
ギリシャが一転、EUが提示した緊縮策を丸飲み。ドイツがそれでも支援に否定的な理由

 債務危機となっているギリシャ支援を話し合うユーロ圏財務相会合が2015年7月1 …

fcatokai
日本がとうとう核物質の米国返還を決定。日米関係は根本的に変わった

 日米両政府は2014年3月24日、核物質の最小化に関する日米の共同声明を発表し …

joumuiin02
完全保存版!中国共産党次期最高幹部7名の素顔と人物相関図

 中国の次期最高指導部である政治局常務委員7名が決定した。注目されていた胡錦濤グ …

kuroda
黒田日銀が、このタイミングで構造改革路線を主張し始めた理由

 日銀が、かつての「構造改革路線」を強く主張し始めている。黒田総裁は2014年5 …

cop20a
京都議定書に変わる新しい枠組みを議論するCOP20。米中欧主導で日本は不利に?

 地球温暖化対策に関する国連の会議「COP20」が、南米ペルーで12月2日から開 …