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日産が主力部品メーカーをファンドに売却。自動車業界はいよいよ再編に向けて動き出す

 

 日産が系列の部品メーカーであるカルソニックカンセイを売却すると発表した。これまで垂直統合モデルを堅持してきた自動車メーカーの産業構造が大きく変わりつつある。背景にあるのはEV(電気自動車)への対応だ。

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 日産自動車は2016年11月22日、保有するカルソニックカンセイの株式を米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却すると発表した。日産はカルソニックカンセイの株式を約41%保有しているが、KKRはカルソニックカンセイに対して公開買い付け(TOB)を行って傘下に収める。日産は今回の売却によって約1900億円の資金を得ることになる。

 獲得した資金は三菱自動車の取得費用などに充てられるが、最大の使途はやはりEVの開発だろう。全世界的に次世代のエコカーはEVになるという流れが確立しつつある。
 これまで次世代のエコカーについてハイブリッド車(HV)と燃料電池車(FCV)を中心に開発を行ってきたトヨタですら、EVの量産化を決定している。トヨタほどのフルラインナップを持たない日産としてはEVに特化する方が現実的だ。

 だがEVが次世代の自動車ということになると、自動車業界の産業構造は激変する。EVは内燃機関と異なり、技術的な難易度が低く、多業種からでも容易に参入することができる。
 これまで自動車産業は、部品メーカーを系列として囲い込むという垂直統合モデルを採用してきたが、EV時代においてはこうしたモデルは必要なくなる。つまり、自動車メーカーを中心とした巨大な企業グループが解体されてしまう可能性が出てくるのだ。

 カルソニックカンセイは、コンプレッサーや排気システムから電装系まで揃える総合部品メーカーである。単独での競争力が付いたとはいえ、わざわざ中核の部品メーカーを売却するという決断の背景には、EV化を見据えた長期的な判断があると考えられる。

 今回の売却によって、すぐに自動車業界に大きな変化が訪れるわけではないが、将来的には、2016年から2017年にかけては、自動車業界における一大転換点だったとみなされる可能性が徐々に高まっている。

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