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TPPの議論は不毛。農業のグローバル化は想像以上に進んでいる

 

 世界の食料品マーケットがすごいことになっている。

 福島原発以降、国産米の価格が高止まりしていることから、じわじわと輸入米が増え、店頭で購入する消費者が増えている。この輸入米だが、想像以上に「旨い」と一部の消費者の間で大きな話題となっている。

 背景にあるのは、グローバル化を背景にした農業技術の普遍化と日本食に対する世界的ニーズの増大である。
 日本食はもはやグローバルスタンダード。米国や中国で作られるコメは、日本のコメ自由化だけを狙って作られているわけではない。すでに世界にはおいしいコメに対する莫大な需要があり、技術も日進月歩。日本という国とは無関係に、日本食のマーケットは増大し、コメはさらに美味しく、安くなってくるだろう。

 このような出来事はあらゆる分野で起こっている。これまで他の地域では絶対に作れないといわれていたフランスのブルゴーニュ・ワイン。チリなどの第三国が、驚異的な味とコスト・パフォーマンスの製品を相次いで市場に投入し、マーケットが激変している。

 日本では農業保護をめぐってTPPへの参加の是非に関する議論が続いている。だが世界レベルで見ると、日本がTPPに参加して農業を自由化することなど、大した話ではないのだ。

 目先の農業保護といった、視野の狭い議論を続けていると、農業どころか、すべてを失いかねない状況になっていることに日本人は気付いていない。
  このままでは、近い将来、おいしいコメの作り方を外国に指導してもらう日が来るだろう。

 

 - 政治, 社会

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