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人民日報が世紀の大誤報。米誌のパロディを真に受け金正恩をヨイショ!

 

 人民日報電子版は2012年11月27日、「世界でもっともセクシーな男性」に北朝鮮の金正恩氏が選ばれたと大々的に報じた。

 だがネタ元になった米国サイト「onion」は有名な風刺サイト。過去にはセクシーな男性として、シリアの独裁者アサド大統領や米NASDAQ元会長で全米市場最大の詐欺事件の首謀者マドフ氏などが選ばれている。人民日報の編集者はそれを知らずに大真面目に記事を掲載したため、世紀の大誤報となった。

 人民日報の記事では、「オニオン」から引用した、「ハンサムな丸顔」「少年のような魅力」「逞しい肉体(Onion誌ではデブを茶化した表現)」といった皮肉をそのまま大真面目に掲載している。
 米各誌が人民日報の「誤報」について相次いで報道したことで、人民日報はあわててその記事を削除し、現在は見られなくなっている。

 特に笑えるのが「シックなショートヘア」という表現。金正恩氏の刈り上げは強烈なイメージをもたらしているが、これは金正恩氏の祖父で北朝鮮建国の父である金日成氏のイメージとダブらせるための戦略。金日成氏は若い時には、正恩氏のようなふっくらとした体系で、同じような刈り上げカットだった。カリスマ性を持っていた金日成氏に似せることで、権力世襲を正当化しようという当局の意図がある。

 だが肝心の正恩氏は、この髪型に最後まで抵抗したという。正恩氏は独裁者の息子とはいえ、少年時代をスイスで過ごした国際派。全身ブランド物で身を固めた美女の奥さんをもらったのに、あの髪型はツラい。だが側近の度重なる説得に、最後は折れたという。
 人民日報の編集者は今頃大目玉を食らっているだろう。一昔前の中国なら密かに「消された」されたかもしれないが、現在の中国であれば多少の人権意識が定着していることを願いたい。

 - マスコミ, 政治

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