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米国で3月利上げの可能性が急上昇。2017年は緩やかな金利上昇とドル高継続か?

 

 これまで見送りとの公算が高かった3月利上げが急速に現実化してきた。FRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長からは、かなり前向きな発言が飛び出しており、10日の雇用統計がまずまずの数字であれば、利上げが実施される可能性は高い。

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 現在、米国の長期金利は2.5%前後で推移している。これはトランプ大統領が当選してから同じトレンドが続いている。金利が連続して高騰しなかったのは、トランプ政権の経済政策について、どの程度、実現性があるのか市場が多少、疑心暗鬼になっていたからである。

 だが2月28日に行われたトランプ大統領の議会演説によって、多少の遅れはあるものの、総額1兆ドルのインフラ投資や大型減税が実施される確度はかなり高まってきた。
 マクロ経済のメカニズム上、国債を財源とした大型の財政出動や大規模減税は金利の上昇要因となる。これらの政策が実施された場合、現在の水準より金利が高くなることはほぼ確実である。

 これまでFRBは、利上げを急ぎ過ぎて景気の腰を折ることを心配していたが、むしろ、景気が過熱し、インフレが進み過ぎることを警戒する必要が出てきた。イエレン議長はこれまで利上げについて慎重な姿勢を崩していなかったが、3月3日の講演では「次回会合で(利上げについて)判断する」とかなり踏み込んだ発言を行っている。

 市場の織り込みを意図したものである可能性が高く、3月利上げの確率はかなり高まったと見る市場関係者は多い。もし3月に利上げが実施された場合でも、トランプ経済に対する期待が強い今の市場環境では、株価は大きく下がらない可能性が高い。

 そうなってくると、2017年は年3回程度の利上げが行われてもおかしくないということになる。これが緩やかな金利上昇とドル高をもたらすことになれば、市場にとっては好材料だろう。

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