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トランプ政権が思わずホンネ?核を放棄すれば北朝鮮の体制を維持するとのメッセージ

 

 米軍がアフガニスタンにMOAB(モアブ)と呼ばれる強力爆弾を投下した。あくまでアフガンに展開するIS(イスラム国)を掃討することが目的だが、政治的には確実に北朝鮮に対するメッセージとなる。一方でトランプ政権は、北朝鮮に対して核を放棄すれば体制変更は求めないというサインも送った。トランプ流の危うい交渉術は吉と出るのだろうか。

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 米軍は2017年4月13日、通常兵器としては最強の破壊力を持つといわれる大規模爆風爆弾(MOAB)をアフガニスタンに投下した。イラク戦争前後に開発されたといわれているが、実戦で使用されるのは初めて。
 MOABは爆風に力点を置いた特殊な爆弾で、IS戦闘員が掘ったトンネルや地雷などを破壊することを目的に投下された。このところ、北朝鮮に対する攻撃リスクが高まっており、MOAB投下は北朝鮮空爆を意識したものという解釈が一般的だ。

 実際に米国が北朝鮮に対して攻撃を行う場合、地中深くまで貫通して爆発するバンカーバスターの使用が適しており、MOABが用いられる可能性は低い。だが政治的には確実に北朝鮮に対するプレッシャーとなるはずであり、当然、トランプ氏もこれを意識している。

 トランプ流の交渉術の一貫ということになるが、一部からは今回の爆撃とその後のメッセージは拙速だったとの見方も出ている。

 米国は他国に対する攻撃に例外はないとの立場だが、現実は違う。これまで米国は核保有国を攻撃したことはなく、北朝鮮にとってみれば、核さえ保有してしまえば体制の維持が保障される。
 トランプ氏はMOAB投下の後、北朝鮮に対して核を放棄すれば体制の転換を求めないというサインを送った。これはまさに米国のホンネであり、北朝鮮としては有益な交渉カードを得たとも解釈することもできる。

 独裁政権における最優先事項は自らの体制維持なので、普通に考えれば北朝鮮は何らかの譲歩を見せてくる可能性が高い。だが、とにかく核の開発さえやめてくれれば体制の維持も認めるというサインを出してしまったことは今後の交渉を難しくする可能性がある。

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