ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

トランプ大統領がFBI長官を電撃解任。第2のウォーターゲート事件との声も

 

 トランプ米大統領は米連邦捜査局(FBI)のコミー長官を電撃的に解任した。トランプ氏は明確な理由を示しておらず、背景をめぐって噂が飛び交っている。一部からは、特別検察官の更迭が最終的にニクソン元大統領の辞任にまでつながったウォーターゲート事件を彷彿させるとの指摘も出ている。

fbikomi

 トランプ大統領は2017年5月9日、FBIのコミー長官を突如解任した。コミー氏自身、ニュースで解任を知り「最初は冗談と思った」と話していることから、突然の解任であったことは明らか。
 コミー氏は昨年の大統領選において、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題を捜査し、トランプ氏を勝利に導いた立役者の一人である。FBI長官を特別な理由もなく解任すること自体が異例であることに加え、トランプ政権の功労者を、わざわざ電撃解任するというのは非常に不可解である。

 現在FBIは、ロシアによる大統領選挙への干渉問題を捜査しているが、一部からはこの捜査を妨害するための措置ではないかとの声が上がっている。もしトランプ氏がロシアによる干渉に何らかの形で関わっていた場合、致命的な状況に追い込まれるのは必至だ。

 一連の出来事は、特別検察官の解任が、最終的にはニクソン氏の辞任という前代未聞の事態に進展したウォーターゲート事件を彷彿とさせる。ニクソン氏は、ウォーターゲート事件の捜査にあたっていた特別検察官を解任し、その課程において司法長官も辞任に追い込んでいる。だが結果的にニクソン氏の包囲網は狭まり、最終的にニクソン氏は大統領を辞任した。

 コミー氏は大統領選の終盤、トランプ氏とクリントン氏の支持率が拮抗するという極めて重要な局面において、クリントン氏に対する捜査再開を公表するという、選挙介入ともいえる行為を行った人物である。FBI長官にふさわしくないというのはその通りだろう。

 だが政治的な理由で捜査機関のトップを簡単に解任できるということになると、警察権力の私物化につながることは明白である。現時点ではまだそれほど大きな問題にはなっていないが、場合によってはトランプ政権の致命傷となる可能性は十分にある。

 - 政治 , ,

  関連記事

rokkasho01
再処理施設の稼働に米国が懸念?核物質蓄積には何らかの説明が必要

 青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設の稼働開始を控え、米国が日本に対してプルトニウ …

lngusa
米国産LNGが日本に到着。エネルギー調達の多角化は進むのか?

 硬直的だった日本のエネルギー調達に変化の兆しが見え始めている。きっかけになった …

tokkkyocho
特許庁がシステム開発に失敗。高額で民間から雇ったCIO補佐官は何をやっているの?

 プロジェクトが事実上頓挫していた特許庁の新システム開発プロジェクトについて、同 …

no image
イランの核開発能力が倍増というIAEA報告書は出来レース?

  IAEA(国際原子力機関)は、イランが核兵器開発に必要なウラン濃縮の能力を2 …

zenjindai02
中国の政府機構改革案。太子党利権である鉄道省は解体、尖閣対策に海洋局を強化

 中国国務院(政府)は10日、開会中の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)に、 …

suga04
野党分断に八面六臂の活躍。安倍政権最大のキーマン菅官房長官

 安倍政権のキーマン中のキーマンといわれる菅官房長官の動きに注目が集まっている。 …

no image
欧州が教会に対する課税を検討開始。ところで日本最大の税金逃れ団体はどこだ?

 財政危機の欧州で、宗教団体などに対する免税措置を見直す動きが広がっている。   …

obamansa
オバマ大統領が国民監視プログラムの改革案を発表。大きな変化はない可能性が大

 オバマ米大統領は8月9日、ホワイトハウスで記者会見を行い、政府の情報監視プログ …

toudoshasuiheki
福島原発の汚染水対策に国が470億円を投入。だが抜本的な解決とはほど遠い状況

 安倍首相をトップとする政府の原子力災害対策本部は9月3日、東京電力福島第1原発 …

yakuinousetsu
日本企業の経営環境が激変?金融庁と東証がまとめた統治指針案のインパクト

 金融庁と東京証券取引所は、上場企業に少なくとも2名以上の社外取締役の設置を求め …