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洋服の買い方が一変?アマゾンの新サービスにアパレル業界に激震

 

 先日、高級スーパーを買収し世間を驚かせた米アマゾンが、今度はアパレルの分野で革新的なサービスをスタートさせる。洋服の買い方が一変する可能性があり、アパレル業界には激震が走っている。

amazonwordrobe

 アマゾンは購入前の服を自宅で試着できる新しいサービス「プライム・ワードローブ」を立ち上げた。有料会員であるプライム会員が対象で、ファッションのカテゴリーにある商品の中から3点以上を選択すると、専用ボックスで商品が送られてくる。

 利用者は自由に試着し、気に入らなかったものは、同じボックスに入れて返送すればよい。返送料は無料で、気に入った商品はそのまま購入することになる。3点以上を購入すれば価格は10%割引に、5点以上を購入すれば20%割引になる。試着の期間は7日間。
 最終的に購入した商品以外には一切、お金がかからないので、有料会員は気軽に利用することが可能だ。正式なサービス開始日は未定となっている。

 無料で試着、返品ができるサービスはすでに存在しているが、アマゾンが本格的に乗り出したことのインパクトは大きい。
 試着・返品が自由ということになると洋服の買い方が一変する可能性がある。個別の店舗で様々なものを探すというスタイルから、一括で商品を選び、気に入ったものだけを返品するというスタイルが標準的になるだろう。

 メーカーにとっては、こうしたサービスのラインナップに自社商品が入るかどうかで売上げが大きく変わってくる。また、従来のアパレルにおける店舗網などは、場合によっては致命的な打撃を受ける可能性もある。

 米アマゾンは、会話側AIを搭載したスマートスピーカー「エコー」を販売しているが、5月からは、全身写真を撮影する機能を加えた「エコールック」の出荷を開始している。エコールックには、自身の写真をアプリが分析し、お勧めのファッションを提案する機能が搭載されている。
 プライム・ワードローブは、エコールックとの親和性が極めて高い。エコールックを使って最適なファッションをAIに提案してもらい、該当する商品をプライム・ワードローブ経由で購入するという一連の流れが成立することになる。似合う洋服を探して、右往左往するというのは、もはや過去の話となるかもしれない。

 この動きはいずれ中古品や新古品の分野にも拡大してくるだろう。一定額を定期的に支払えば、毎月、古着のセットが送られてくるというサービスも考えられるし、返品が相次いだ商品を割安で提供することも可能だろう。

 アマゾンというひとつの商圏の中で、新品と返品、中古品が循環することになり、これは一種のエコシステムということになる。この仕組みは他の分野にも応用が可能であり、当分の間、アマゾンの攻勢によってあらゆる業界が戦々恐々という状況が続くだろう。

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