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広告クリエイティブ業務のAI化で、すべての広告は動的になる

 

 広告業界でコピーライティング業務をAI化する取り組みが進んでいる。狙いは人員の削減よりも、リアルタイム性を重視した動的広告へのシフトである。

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 ネット広告大手のサイバーエージェントは2017年8月29日、広告クリエイティブの自動生成を研究する専門組織「AIクリエイティブセンター」を立ち上げた。検索連動広告におけるテキスト作成をAIが行い、状況に合わせた迅速な対応ができるよう体制を整える。

 検索連動型広告の場合、表示されるタイトルや説明文の内容によってクリック率が大きく変化する。どのようなテキストにすればたくさんクリックされるのかについては、ある程度の法則性はあるが、状況に合わせて内容を変えることがもっとも効果的である。

 同社は過去、効果のあった広告テキストをAIに分析させ、その結果に基づいて、新規の広告テキストをAIが自動生成する。制作担当者が、必要な条件を指定するだけで自動的にテキストを生成してくれるので、広告をアップするまでの時間を大幅に削減できる。
 今のところ自動化の対象はテキスト生成のみだが、近い将来、広告出稿のプロセスをすべて自動化し、効果を検証しながら、高い頻度でテキストを変更するといった運用が可能となるだろう。

 検索連動型広告は動的運用と親和性の高い分野だが、もっと一般的な広告の分野においてもAIの導入は進んでいる。

 広告代理店最大手の電通は今年5月、人工知能を使った広告コピー生成システムのベータ版を開発したことを明らかにしている。サイバーエージェントと同様、効果の高かった広告をAIが分析した上で大量のコピーを自動生成する。

 具体的には、担当者が広告コピーに盛り込みたいキーワードを複数入力すると、そのキーワードをうまく組み合わせ、もっとも効果的とAIが判断するコピーが大量に生成されてくるという(写真はAIが作成したコピーの一部)。

 これシステマティックに運用されれば、一般広告の分野でも動的な運用が可能となる。かつて広告は基本的に1種類しかないものだったが、これからの広告は状況に合わせて随時変化するのが当たり前となるだろう。広告の費用対効果は向上するが、一部の広告が持っていた芸術的な側面は限りなく小さくなってしまうかもしれない。

 - 経済, IT・科学 , ,

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