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パネッタ米国防長官が辞任の意向。次期オバマ政権では主要閣僚が総入れ替え

 

 米国防総省のパネッタ長官が、時期オバマ政権では長官に就任しない意向であることが明らかになった。米メディアが報じている。

 パネッタ長官は、クリントン政権時代に行政管理予算局長や大統領補佐官をつとめた人物。オバマ政権では当初CIA長官に就任したが、ゲイツ前国防長官の辞任に伴い国防長官に転じた。手堅い実務型の政治家で、周囲の評判もまずまずであった。だが国防長官という仕事はタイトなスケジュールで世界を飛びまわるかなりハードなもの。軍出身で体力には自信のあるパネッタ氏だが74歳とう高齢には勝てなかったようだ。辞任後は自身が所有する牧場で家族水入らずの生活を希望しているという。

 パネッタ氏以外にも、クリントン国務長官が同じく体力的な問題を理由に辞任を表明しているほか、時期は未定だがガイトナー財務長官も辞任する意向を固めている。ガイトナー氏が正式に辞任することになると、次期オバマ政権では、国防総省、国務省、財務省という主要官庁の閣僚がすべて入れ替わることになる。大統領が同一人物であっても、米国の政策に大きな変化が起きる可能性も出てきている。

 後任の国防長官にはケリー上院議員など、数人の名前が上がっているが、誰になるのはまだ流動的。中でもケリー上院議員は大物で有力候補だが、従軍経験があるにもかかわらず、反戦運動を行った過去があり、一部には多少のアレルギーがあるといわれている。また本人の得意分野は外交ということもあって、国務長官を希望しているともいわれる。
 一方の国務長官は、クリントン長官からの信頼の厚いライス国連大使(ブッシュ政権の国務長官であったライス氏との姻戚関係はない)の名前が上がっているが、マケイン上院議員など共和党の有力政治家が強く反対しており、就任できるかどうかは微妙な情勢。

 日本にとって気になるのは、やはりケリー上院議員の動向。ケリー氏は現在のところ、国務長官か国防長官のどちらかに就任する可能性が高くなっている。ケリー氏は、クリントン氏、パネッタ氏、ライス氏といった実務派とは異なり、かなりクセのある政治家。しかもケリー氏の母親は中国貿易で財をなしたフォーブス財閥の出身であり、中国との関係が極めて濃いことで有名である。国防長官、国務長官のいずれであっても、日本としては要警戒の人物といえるだろう。

 - 政治

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