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ブルームバーグNY市長が英フィナンシャル・タイムズ買収を計画。名誉欲が出てきたか?

 

 ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏が英国の名門経済誌フィナンシャル・タイムズ(FT)の買収を検討していることが明らかとなった。米メディアが報じている。

 最近ではニューヨーク市長として有名なブルームバーグ氏だが、実は根っからの金融マンであり実業家だ。同氏は、もともと投資銀行ソロモン・ブラザーズ(現在は消滅)の幹部だったが、1981年、他社との吸収合併に伴い多額の退職金とともにクビになった。その退職金を元手に設立したのが、現在の金融情報大手の「ブルームバーグ」である。

 同社は金融マンであったブルームバーグ氏のノウハウを駆使し、当時情報サービスで独占的な地位にあったロイターを猛追し、情報サービスの世界的企業に成長した。その後ブルームバーグ氏は市長に当選したが、現在も同社の株式のほとんどを握っている。FT紙の買収は実質的にブルームバーグ氏一人で決断することができる。

 FT紙の事業価値は約12億ドル(約1000億円)と推定されており、75億ドルの売上げを持つブルームバーグにとっては無理な買い物ではない。ブルームバーグ社内では、名門とはいえ凋落が激しい紙媒体を買うよりも、ネット媒体を買収した方がよいとの声も上がっているという。だが、当のブルームバーグ氏は、FTの「簡潔でパンチの効いた」記事スタイルを気に入っており、仮に買収で大きな収益を上げられなくても、ブルームバーグをさらに著名な企業へと押し上げる効果があると判断しているという。

 ブルームバーグ氏は実業家として大成功し、ニューヨーク市長という名誉も手に入れた。FT氏の買収計画はそれに飽き足らず、同氏がさらに名誉を追求している結果だとする見方もある。
 確かにFT紙を買収し、ブランドの再構築に成功すれば、同氏の名声はさらに高まるだろう。政治家としてしてではなく、実業家としてのブルームバーグ氏の手腕に対して、再び世間の注目が集まろうとしている。

 - マスコミ, 経済

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