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イタリアの暴れん坊ベルルスコーニ元首相が「欧州危機はドイツの陰謀」と絶叫!

 

 「イタリアの暴れん坊」「イタリアの種馬」といった異名を持つベルルスコーニ元首相が、再びパワーを炸裂させている。同氏が率いる自由国民党(PDL)はモンティ政権に対する信任投票を棄権。総選挙に持ち込み、再び首相の座を目指す姿勢を明確にした。
 モンティ首相は、ベルルスコーニ氏に時間的猶予を与えないため、辞任を示唆。すぐに総選挙が行われる可能性も出てきた。財政再建や構造改革に批判的なベルルスコーニ氏が再び活動を開始したことに市場は敏感に反応し、イタリアの国債は売られた。

 ベルルスコーニ氏は「欧州危機はドイツが企んだ陰謀」「イタリア国債とドイツの国債の金利差など詐欺である」など絶好調。モンティ首相側は対応に追われている。

 もっともベルルスコーニ氏の発言を皆が100%真に受けているわけではない。同氏は爆弾発言のオンパレードで有名な人物だからである。
 就任直後のオバマ大統領に対して「彼は日焼けしている(肌が黒いという意味)」と発言したり、ドイツの議員に対しては「ナチスの看守役にピッタリだ」と言い放つなどやりたい放題。また「選挙期間中はセックスをしない」などのシモネタも多く、実際女性スキャンダルは日常茶飯事だ。しかも常に多数の訴訟案件を抱えている。

 一旦は政界引退を表明したベルルスコーニ氏が再び首相の座を目指すと発言している背景には、同氏が所有する企業群の立て直しがあると見る向きもある。同氏はメディア、建設などの分野で多くの企業を所有する世界でも有数の富豪である。だが近年の欧州危機でグループ企業の経営は思わしくないといわれている。イタリアはドイツや米国と異なり、企業と政治利権との結びつきが強く、政治的なカードは企業利権と引き換えになりやすい。

 一度は落ち着きかけた欧州情勢だが、同氏の意向次第ではまた波乱が起きる可能性も出てきた。欧州の暴れん坊はそうそう簡単には引き下がらないようだ。

 - 政治, 経済

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