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中国が特許出願で世界1位に。国際特許で見ると「まだまだ」だが躍進は時間の問題

 

 特許の出願件数で中国が米国を抜いて、はじめて首位に立ったことが明らかになった。日本は米国についで3位だが、件数では中国、米国に大きく引き離されている。

 世界知的所有権機関(WIPO)の調べるによると、2011年における全世界の特許出願数は214万件で前年比7.8%の伸びとなった。国別の出願件数で1位になったのは中国で52万6412件、2位は米国で50万3582件、3位が日本で34万2610件であった。中国は前年比で34.6%の伸びとなり、米国を抜いて首位に立った。このほか、香港、南アフリカなどの伸びが大きかった。
 中国は国内からの出願が多く8割近くに達している。中国では知的財産権を保護するという観点から政府が特許申請を推奨している。出願費用が安いことも件数増加の一因になっているとみられる。

 特許は原則として国ごとに出願する必要がある。これまでは世界の特許の8割以上が米、日、欧州の3つに集中していたため、これらの地域は特許3極と呼ばれ特別な立場にあった。各国の特許に関する条約などは基本的に3極の意向で決定されていた。だが最近では中国や韓国の伸びが著しく、3極+中韓という流れになりつつある。
 また企業のグローバル化が進み国際的な特許紛争も増えてきたことから、ひとつの申請で140カ国以上の国・地域に同時に出願したとみなされる国際出願制度を利用するケースが増えてきている。

 国際特許で見てみるとランキングの様子は少し変わってくる。国際特許の総出願件数は18万2000件。1位は米国で4万8000件、2位は日本で3万9000件、3位はドイツで1万8000件、中国は4位で1万3000件。国際出願では米国と日本が圧倒的なシェアだ。
 特許は出願するだけなら比較的に簡単な手続きで済むが、実際にその特許を成立させ、効力を発揮するようにするためには多額の費用と手間がかかる。国際特許となれば尚更である。国際的な技術開発力のランキングは、国際特許の方がより実態を反映しているといってよいだろう。

 だが日本はとても安心していられる状況ではない。企業別の出願件数において昨年1位だったパナソニックは中国の中興通訊(ZTE)に抜かれ2位に転落、しかも3位には華為技術(ファーウェイ)が迫ってきている。大学別では上位4校を米国勢が占め、5位は韓国科学技術院、6位はソウル大学と韓国に抜かれている。東京大学は7位、京都大学は14位、大阪大学は18位、東北大学が24位だった。

 出願件数でトップに立った中国の特許はまだハリボテかもしれないが、実体を伴ってくるのも時間の問題である。

 - 政治, 社会, 経済

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