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民主比例復活議員の顛末。多くは落選したが、たくましく生き延びた人も

 

 前回の衆院選では、はじめての政権交代ということもあり、民主党からは大量の比例復活議員が登場していた。今回の総選挙では、維新の会を中心とする第3極の合従連衡や自民圧勝の予想などが重なり、ほとんど話題にものぼらかなかったが、彼ら比例復活議員の選挙戦を追った。

【横粂 勝仁 東京18区】 落選
 前回の衆院選では、神奈川県第11区から立候補。自民党の小泉進次郎(元首相・小泉純一郎の次男)氏に50000票差の大差で敗れたが、比例南関東ブロックで復活当選した。東大法学部卒の弁護士で、フジテレビ系の恋愛バラエティ番組『あいのり』に出演した経験がある。
 内閣総理大臣指名選挙ではなんと自分自身に一票を投じるなど、大胆な行動でも有名。前回の選挙戦中には「小泉氏に握手を求めたが断られたと」発言し、その真偽をめぐって紛糾したこともあった。
 2011年、菅元首相の不信任決議案で賛成票を投じ、民主党から除名された。今回の衆院選では、無所属で立候補したが、選挙区はなんと菅元首相のお膝元である東京18区。同区には自民の元職も立候補しており、勝算はほぼゼロと言って良い状況。よほど菅首相が憎いのか、何らかの意図があるのかは不明だが、予想通り落選。だが横粂氏が立候補したことで、民主の票が割れ、菅氏が小選挙区で落選するきっかけをつくったことは間違いない。意味不明の自爆テロといったところか?

【三村和也 神奈川2区】 落選
 元経済産業省の官僚で、広末涼子の従妹として話題になった。選挙区は神奈川2区で、市議出身で地域に強力な地盤を持つ菅義偉氏との争い。善戦したが敗北し、比例南関東ブロックで復活当選した。当選直後、事業仕分けのワーキンググループに入るも「小沢氏から新人議員がそんなことをやっている場合か!」と他の新人議員とともに一喝されたうちのひとり。
 今回も同じ選挙区で菅氏に挑んだがダブルスコアで敗北した。比例復活もならず議席を失った。

【石川 知裕 北海道11区】 比例復活
 何かと「軽い」イメージのある民主党の若手比例復活議員の中では珍しく、小沢一郎氏の住み込み秘書からキャリアをスタートしたたたき上げの人物。小沢氏の資金管理団体に関する政治資金規正法違反事件をめぐり、当時秘書だった石川氏は一審で有罪となった。現在控訴審の最中だが、小沢氏が無罪になったことで風向きが変わってきている。
 石川氏は事件を受けて民主党を離党した後、新党大地に入った。民主と大地は当初、選挙協力を行うはずだったが、途中で瓦解。十分に支持を固めきれず惜しくも落選したが、比例復活となった。ちなみに当選したのは、G7で酔っ払い騒動を起こし、その後謎の急死を遂げた故中川昭一氏の妻である郁子氏。ちなみに新党大地の鈴木宗男代表は中川昭一氏の父親で北海道のヒグマといわれた中川一郎氏(一郎氏も謎の急死を遂げている)の秘書出身。鈴木氏は中川氏の地盤を乗っ取る形で立候補したことから、中川家とは骨肉の争いが続いている。今回の石川氏の出馬もその延長線上にある。

 - 政治

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