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韓国初の女性大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏とはどんな人物か?

 

 韓国の大統領選挙は19日投開票が行われ、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クネ)候補が野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補を破って大統領に選出された。韓国初の女性大統領となった朴槿恵氏とはどのような人物なのだろうか?

  朴槿恵氏は韓国の朴正煕元大統領の長女である。彼女は良くも悪くも朴元大統領の娘であり、それが彼女の政治家としてのキャラクターを形作っている。彼女を知るためにには父親のことを理解するのがもっとも早道だ。

 朴元大統領は日本の陸軍士官学校を卒業後、当時日本の植民地だった満州国で軍人をしていた人物。戦後は韓国の軍人となった。1963年軍事クーデターを起こし全権を掌握して大統領に就任。以来、1979年に暗殺されるまで軍事独裁政権の大統領として君臨した。

 朴元大統領はその経歴から分かるとおり日本との関係が深く、大統領在任中には日韓基本条約を締結している。日韓基本条約は戦争に関するすべての事項を清算する代わりに、日本が韓国に対して巨額のODA(政府開発援助)を提供するという内容。ODAには日本企業が参画することが条件となっており、ODAは巨大な政治利権となった。ODAとして提供される開発資金の一部は、朴政権の幹部と日本の自民党の政治家の一部に流れ政治資金として活用されたといわれている(ちなみに現在領土問題が発生している竹島は、この条約の提携時に両国で棚上げを決定している)。

 このような流れから、朴槿恵氏には日本の自民党と深いパイプがあり、反日色が極めて強い左翼政治家である文候補と比べると親日的といわれている。一方で韓国内では親日政治家として批判されることもあるほか、父親が反体制勢力を徹底的に弾圧し、国民を監視下に置いていたことから人権上の問題を指摘されることもある。
 朴氏は母親も暗殺されており、母の死後は朴元大統領のファーストレディとして外交に同伴していた。事実上の政治家デビューであり、その時期を含めると政治家としてのキャリアはかなり長い。またこうした事情からか結婚しておらず独身を貫いている。
 父と母の両方を暗殺で失った境遇から同情を集めている一方で、世間知らずのお嬢さんというイメージもあり、評価が分かれるところだ。

 長い政治的キャリアの割りには、政策面や思想面ではあまりはっきりとしたイメージがなく、与党セヌリ党の広告塔として見られている面もある。このため大統領としての資質があるのは、未知数ともいわれる。
 選挙における公約は、基本的には李明博政権の路線を継承する形となっており、韓国の内政や外交で大きな変化はないと考えられる。

 - 政治

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