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日本郵政の斉藤社長が退任。後任は竹中氏の天敵。郵政民営化見直しはこれで完成形?

 

 日本郵政は19日午前、臨時取締役会を開き、斎藤次郎社長の退任を決定した。後任には坂篤郎副社長が昇格する。
 日本郵政は傘下に日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を抱える日本郵政グループの持ち株会社。今年10月に4社による新体制が発足した。経営基盤強化の道筋が整ったことから、斎藤氏は勇退を決めたとされる。

 斉藤社長は財務省出身で10年に1度の大物次官といわれた人物。当時自民党の実力者だった小沢一郎氏との関係が深く、政界にも大きな影響を及ぼした。小沢氏が失脚したことで斉藤氏も冷遇され、退官後は東京金融先物取引所社長という地味なポストに就いていた。
 だが小泉内閣の象徴であった郵政民営化が事実上ストップしたことから、郵政民営化見直しの象徴として日本郵政の社長に就任。再びスポットライトを浴びることになった。

 斉藤氏の後任として社長に就任する坂氏もまた財務省出身。しかも小泉内閣では、内閣府政策統括官として竹中平蔵経済財政担当相に仕え、竹中氏が進める構造改革に徹底して反抗したことで有名だ。当時坂氏は、「改革を骨抜きにする黒幕」「抵抗勢力・財務省の司令塔」などと呼ばれていた。

 日本郵政に移ってからは、竹中氏が送り込んだ人材を次々に退職に追い込み、日本郵政から構造改革派を追放することに成功した。今回の坂氏の社長就任は、郵政民営化の見直しが進み、従来型の郵政組織が構築されたことの象徴といえる。構造改革派からみれば、時計の針がすっかり10年戻った人事ということになるだろう。

 - 政治

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