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中国から200兆円を超えるお金が不正に流出。中国の金庫は実はスッカラカン?

 

 米国の民間研究機関グローバル・フィナンシャル・インテグリティー(GFI)は17日、ここ10年の間に発展途上国から汚職や脱税などに関連して5兆9000億ドル(約495兆円)が不正に海外送金され、その半分が中国からのものであったと発表した。

 ここ10年間の中国からの不正送金の総額は2兆8000億ドル(約235兆円)に上った。2位はメキシコの4800億ドル(約40兆円)、3位はマレーシアの2850億ドル(約24兆円)なので、中国の金額が突出している。
 中国の2012年の予想GPDは約700兆円である。不正送金の年間平均金額は23兆円になるので、毎年GDPの3%という途方もないが消えている計算になる。

 中国に対しては毎年10兆円近くの資金が直接投資として流入している。日本企業も中国ブームを反映して毎年5000億円から6000億円近くを投資している。だがGFIの調査結果が真実だとすると、中国へ流入する直接投資の金額をはるかに上回る資金が、逆に海外に流出していることになる。中国の金融機関からの新規の貸し出しが伸びないのは、不正流出によって国内の資金が不足していることが原因との見方もある。
 ここ1~2年はこの傾向にさらに拍車がかかっており、2010年に中国から流出した金額は35兆円に達している。次期指導部の選出をめぐる権力闘争や各地で発生する暴動などを憂慮し、海外に資産を避難させる富裕層が増えていることをうかがわせる。

 海外に逃避しているのは資金だけではない。2011年には15万人が欧米に移住し、このうち半分が米国で永住権(グリーンカード)を取得した。共産党総書記に就任したばかりの習近平氏の子弟も、多くが米国の永住権を取得している。中国では国のトップでさえも自国を信用していないのだ。

 現在は中国への資本流入が継続しているのであまり表面化していないが、中国への資本流入が停滞する事態になると、この問題が一気に顕在化する可能性がある。アジア危機の際には、インドネシアにおいて1日でGDPの10%を越える金額が流出したケースも見られた。中国でこのような事態が発生すれば、一夜にして世界経済を崩壊させかねない。
 中国では、次期首相に内定している李克強氏を中心に特別チームが編成され、不正送金を徹底的に取り締まるとの噂が出ている。中国が今後も7%成長を持続させることができれば、大きな問題にはならなかもしれない。だが、成長率の鈍化が恒常的になってきた場合には、中国から一気に資金が流出するといった事態についてもある程度想定しておく必要がありそうだ。

 - 政治, 経済

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