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民主党の代表選に海江田氏が「比例復活」の状態でも出馬するワケ

 

 民主党は22日に実施する代表選に、同党の海江田万里元経済産業相が立候補を決めた。海江田氏は「あえて火中のクリを拾う覚悟で代表選に臨む決意をした」と述べるとともに、「民主党創始者の一人として、党を立て直す責任があると思っている」と、党再生に意欲を示した。

 海江田氏は、今回の総選挙に東京1区から立候補したが、元経産省の官僚で自民新人の山田美樹氏に1200票差で敗れ、何とか比例で復活当選していた。本来であれば、堂々と代表選に出馬とはいかない状況だが、海江田氏の置かれた状況は少々異なっている。

 海江田氏が立候補している東京1区は、元自民党の与謝野馨前経済財政担当相の地盤で、両者は昔から激しい選挙戦を繰り返してきた。与謝野氏は民主党への政権交代が実現した2009年の総選挙で落選し、比例区での復活当選となっていた。
 その後、反民主の「たちあがれ日本」に参画したものの、当時の菅首相から入閣を請われると、たちまち態度を変え今度は民主党の内閣に入閣した。与謝野氏と選挙区で激しい争いをした海江田氏にしてみれば、選挙で落選した野党議員が、節操なく首相に擦り寄り入閣を果たしたということになる。一連のゴタゴタは民主党の組織の未熟さを露呈する結果となった。

 今回民主党が大敗北を喫したのは、雰囲気だけでもごとのが決定され、政権与党としての体を為していなかったことが最大の原因と考えられている。
 今回の選挙で民主党は弱小政党に転落したが、左翼系の議員が多く落選したことで、党としての体質は大きく変化した。場合によっては、維新やみんなの党との連携が可能な政党になったともいえる。
 海江田氏が比例復活という「半人前」の状態で代表選に立候補するのは、こういった民主党の体質変化をきっかけに、今後の党運営に主導権を確保しようとの意向が働いているものと思われる。
 民主党の代表選の結果は、来年の参院選にも少なからず影響を与える可能性があり、要注目だ。

 - 政治

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