ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

中国大使の木寺氏が着任。真紀子大臣に責められ病気になっちゃった人だけど大丈夫?

 

 丹羽中国大使の事実上の後任となる木寺昌人駐新中国大使が25日着任した。木寺氏は北京の日本大使館で記者会見し、「第一の任務は日中 間の友好関係を深めることだ」と抱負を語った。

 前任の丹羽大使は伊藤忠商事出身で、戦後初の民間人出身中国大使。民主党政権における「政治主導」の象徴とされたが、東京都の尖閣諸島購入計画を批判したことから、事実上更迭された。後任の大使には外務省主流派の西宮伸一氏が任命されたが、自宅近くの路上で倒れて死亡するという事故が発生し、後任人事が進められていた。

 木寺氏は会計課長 、国際協力局長、官房長など本省勤務が長い事務官僚タイプの人材。外国語研修はフランス語で、外務省における最大派閥の北米グループにも、中国閥(いわゆるチャイナスクール)にも属していない。悪化している中国との関係改善のため、官邸との意思疎通や調整能力が買われたと考えられる。

 ただ気になる点は、外務省の不正会計問題が発覚した際、会計課長として田中真紀子外相の矢面に立たされ、プレッシャーに負けて病気療養したという過去。上司からのストレスに潰される、ひ弱なサラリーマンの典型であり、木寺氏のこうした弱点について中国側は徹底的に調べつくしているはずである。どう考えても田中真紀子氏より中国当局の方が恐ろしい相手であり、ここぞという重要な局面で圧力をかけられて木寺氏が屈してしまうリスクが懸念される。

 木寺大使は着任後、日本の記者団とは会見したが、中国側からの取材はほとんど受けていない。出発前に日本において中国メディアの取材を受けただけである。また中国外交部(外務省)の華春瑩・報道官は25日の記者会見で木寺大使に触れたものの、「両国関係改善に尽力するという新大使の見解に注目している」と期待を述べるにとどまっている。

 木寺氏の本格的な大使デビューは、事実上年明け以降ということになるだろう。

 - 政治

  関連記事

mosado02
オーストラリア人工作員の不審死で明るみに出たモサド対外工作活動の実態

 イスラエルの諜報機関モサドの工作員だったオーストラリア人男性が、イスラエルの刑 …

keitairyoukin
迷走する携帯料金引き下げ問題。日本の劣化を示す象徴的な事例

 携帯料金の見直しに関する議論が激しさを増している。高市早苗総務大臣は、記者団に …

abe201407
安倍政権が内閣改造へ。背景にあるのは来年の解散総選挙?

 安倍首相が内閣改造を実施する方針を固めた。集団的自衛権行使容認に関連する法整備 …

no image
元外交官の佐藤優氏がはからずも明らかにした外務官僚の驚くべき怠慢

 野田首相が突然解散を決定したことで、日本外交に混乱が生じている。  日本とロシ …

birukensetsu
テナントがいない?のに都市部で次々と新築ビルが建設されるのはナゼ?

 東京都心など、利便性の高い地域を中心に不動産の建設ラッシュが続いている。一部で …

nsa
米国の諜報機関は本当に全部の電話やメールの盗聴を実施できているのか?

 米国の諜報機関による盗聴問題が拡大する兆しを見せている。ドイツのマスコミが、米 …

hagel06
極度の緊張が続く北朝鮮情勢。だが妥協点を探る動きも出始めた

 極度の緊張が続く北朝鮮情勢において、妥協点を探る動きが出始めた。米国防総省は、 …

tukijitwin
ツインタワーも登場!都のプロジェクトチームが築地建て替え案をとりまとめ

 築地市場の豊洲への移転問題について議論している東京都のプロジェクトチームが、築 …

wimbledon
自国選手優勝まで77年。ウィンブルドン方式(市場開放)は有効な経済政策になるか?

 テニスの世界4大大会であるウィンブルドン選手権(全英オープン)において、7月7 …

setubitousi
企業による国債保有の増加は何を意味しているか?

 企業による国債保有が増加している。背景にあるのは、企業の内部留保の増加と、投資 …