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千野アナの事故報道を巡って様々な憶測が飛び交う。原因はマスコミの報道姿勢にあり

 

 元フジテレビの千野志麻アナウンサーが正月休暇中に起こした死亡事故について、報道された内容をめぐって、ネット上では様々な憶測が飛び交った。

 沼津署などによると、事故が起きたのは静岡県沼津市の「ホテルインサイド沼津インター」の駐車場。千野アナは2日午後5時すぎ、運転する外国製スポーツ用多目的車を右折させた際、長野県小諸市の男性にぶつかった。男性は搬送先の病院で外傷性肝障害のために死亡したという。車が男性の体に乗り上げたための圧死とみられる。

 駐車場というあまりスピードを出さない場所での事故で、被害者に車が乗り上げるという状況が不自然という声がネットで上がった。夕刊フジの報道では、捜査関係者の話として「日没直後で現場の見通しが悪くなっていたことも関係していたのかもしれない」との見解が示されているが、詳しい状況は不明だ。

 千野アナが逮捕ではなく、書類送検になっているという点も疑問視された。千野アナは2006年、福田赳夫元首相の孫で外資系金融機関であるゴールドマンサックス証券に勤務する男性と結婚しており、父親も市議をつとめている。このため逮捕について便宜が図られたのではないかというのだ。
 確かに死亡事故を起こした場合にはその場で逮捕されるケースも少なくない。ただ明確な基準がないため、逮捕するしないは現場の警察の判断による部分が大きいのが実情であり、今回のケースが特殊であるかどうかは現段階では何ともいえない。
 このほか、被害者が当初「職業不詳」と報道されたり、家族が同乗していたことが後で判明したことなども疑念を深める結果となったようだ。

 今回、千野アナに対して何らかの便宜が図られたのかはともかくとして、著名人の事故や事件報道について疑問の声が上がるのは、マスコミの取材活動がすべて警察に依存しているからだ。大手マスコミは記者クラブを通じて警察から便宜を図ってもらっており、どうしても依存関係が成立してしまう。マスコミが独自取材をすると警察はその社に対して情報を提供しなくなるため、自然と警察の意向を強く反映した報道になる。このため報道姿勢に一貫性を保つことができなくなり、それは読者の不信を招く。各社が独自にポリシーを持って取材、報道をしていればこのような事態にはならなかっただろう。

 千野アナの事故については、今後何らかの司法判断が下されることになるため、状況はある程度明らかになるかもしれない。だが今回の事故と一連の報道は、日本の大手マスコミの取材体制の後進性をあらためて露呈する形になってしまったようだ。

 - 社会, 芸能

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