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オバマ大統領が次期国防長官にヘーゲル氏を指名。その真の狙いとは何か?

 

 オバマ米大統領が、次期国防長官に共和党のチャック・ヘーゲル元上院議員を指名することがほぼ確実となった。米メディアが報じている。

 現在国防長官の地位にあるパネッタ氏は、高齢を理由に次期政権では留任しない意向を明らかにしていた。
 パネッタ氏に代わって国防長官に就任するヘーゲル氏は何と共和党員。共和党員としては珍しくリベラルな思想の持ち主で、ブッシュ大統領の時代にはイラク戦争に一貫して反対してきた。また核兵器の廃絶も強く訴えているという異色の元上院議員である。
 だが一方でヘーゲル氏はベトナム戦争に従軍しており、勲章を授与された英雄でもある。ベトナム戦争後は退役軍人省の副局長をつとめた実績もあり、軍人からの信頼も厚い。

 今回の人事はオバマ大統領が二期目の政権運営に強い自信を持っていることを伺わせる。
 一期目のオバマ大統領は政権基盤がまだ安定していなかったことや、リーマンショックという非常事態が発生したことなどから、利害関係者の調整に手間取り、あまり独自性を発揮することができなかった。だが選挙によって国民から信任票を得たことや、米国経済が回復軌道に乗り始めていることなどから、オバマ大統領が強いリーダーシップを発揮する条件は整いつつある。

 二期目のオバマ政権では外交、安全保障政策を大きく転換させる可能性がある(本誌記事「オバマ次期政権で米国はまったく新しいリベラル国家に。日米安保は終わりの始まりか?」参照)。世界中に展開する米軍の規模を縮小するとともに、軍の大胆な体制変更が検討されている。
 オバマ大統領の安全保障に対する考え方に近く、かつ軍関係者からも一定の支持を得ることができる人物はそう多くない。共和党の一部からは、ヘーゲル氏のリベラル寄りな姿勢を批判する声も上がっているが、今のところヘーゲル氏に代わる人材はいないと考えられる。

 二期目に入った大統領が考えることは歴史にどう名前を残すかである。オバマ大統領はいよいよ独自色を打ち出してくるはずだ。現在のところ推測の域を出ないが、オバマ大統領が狙っているのはズバリ「核兵器の廃絶」と思われる。ヘーゲル氏の氏名はその第一歩なのかもしれない。

 - 政治

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