5月に行ったばかりなのに、クリントン国務長官が再び訪中。
米国のクリントン国務長官が中国を訪問している。同長官は今年5月にも訪中しており、かなりの頻度で中国側と接触していることがわかる。
今回の訪中では、尖閣諸島を含む東アジアの領有権問題で武力行使をしないよう、中国側を牽制すると見られている。韓国メディアはクリントン長官訪中と領有権問題を絡めて報じているが、中国メディアはこれを無視している。
だが、今回の交渉を米中の対立激化と見るのは早計だ。表面的な対立とは裏腹に、中国と米国の緊密度は確実に深まっている。
東シナ海の安全保障など日本にとって極めて重要な問題が、米中交渉のみで決められていくことは、もはや既成事実となっている。中国人民解放軍と米軍との交流も盛んだ。
米国と中国の動向には今後も要注意だ。
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