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フランスがアフリカで2つの軍事作戦を同時決行。ソマリアでの作戦は完全に失敗

 

 フランス政府は12日、ソマリアのイスラム武装勢力に拘束されている諜報部員を救出する作戦を実行したが、失敗に終わったと発表した。人質となっていた諜報部員と兵士1人が死亡、もうひとりの兵士は行方不明となった。一部では行方不明の兵士が拘束されているという情報もある。オランド大統領は記者会見で作戦は失敗したと正式に認めた。

 作戦の詳細はフランス政府が明らかにしていないため不明だが、11日夜、50人程度の部隊が3機のヘリコプターで首都モガディシオ郊外にある人質の収容拠点を急襲した模様。アルカイダ系の武装勢力と銃撃戦になり、フランス軍は武装勢力の兵士17名を殺害したという。

 人質となっている諜報部員は2009年に拉致された。フランス政府は犯行グループと交渉していたが決裂。最近、犯行グループから送られてきたビデオ映像では、諜報部員が明らかに衰弱している様子だったことから救出作戦の実施を決断した。

 またフランス政府は同日、アフリカにおけるフランスの旧植民地であるマリ共和国においても軍事介入を実施した。マリ政府からの要請に応じる形で、マリ北部を実効支配するイスラム武装勢力の拠点に空爆を加えた。フランス軍は、イスラム武装勢力に一時制圧されていた都市を奪還し、過激派の南進をとりあえず食い止めた形だ。だが根本的な状況は変化しておらず、イスラム武装勢力の拡大を止められるかは不透明な情勢。

 フランスは現在でも、タヒチや仏領ギアナなど戦前からの植民地を多数保有している国だ。また現在は独立したアフリカの旧植民地に対しても、影響力を行使しようという意向が強い。今回のマリに対する軍事介入やソマリアの人質救出作戦もその政策の一環である。

 マリの隣国ニジェールはフランスのウラン供給源であり、マリでの政変が隣国ニジェールに及ぶ事態になると、フランスの核戦略に大きな影響を与えるというリスクがある。だがマリへの軍事介入は、どちらかというとアフリカでの影響力維持という側面が強い。
 だがソマリアでの人質救出作戦が完全な失敗に終わったことに加え、マリでの軍事介入が順調に進まない事態となれば、フランスの目算は完全に狂うことになる。フランスの帝国主義的な外交政策は曲がり角に差し掛かっているようだ。

 - 政治

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