ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

クリントン長官の尖閣発言に中国が猛反発。長官の退任を前にしたパフォーマンスか?

 

 尖閣諸島をめぐるクリントン米国務長官の発言に中国側が猛反発している。
 中国外交部(外務省)の秦剛報道官は20日、クリントン米国務長官が日米外相会談後の記者会見において尖閣諸島の日本の施政権について触れた発言に対して、「強い不満と断固とした反対」を表明するとともに「米国は言行を慎むように」と付け加えた。

 中国側が反発したクリントン長官の発言は、18日にワシントンで行われた日米外相会談の記者会見の席上でのもの。クリントン長官は尖閣諸島の主権について「主権の有無については特定の立場をとらないが、施政権については日本にあると認識している」と延べ、さらに「日本の施政を害しようとする如何なる一方的行為にも反対する」という米国の立場を強調した。

 この発言は従来の米国政府の公式見解を踏襲したもので特に目新しい点はない。ただ「日本の施政を害する行為には反対する」というコメントが付け加わっており、より踏み込んだ発言になっていることは確かだ。

 中国側のやや過剰ともいえる反応は、中国国内のメディアを強く意識したものと考えられる。またクリントン長官が間もなく退任することも少なからず影響している可能性が高い。米国としては日本側にある程度リップサービスをしても、長官が交代すればゼロベースの交渉が可能になるというちょうどよいタイミングである。また中国側も退任が決まっているクリントン氏に対してであれば、多少強気に出ても問題はない。

 新しい米国の国務長官に就任する予定のケリー氏は親中国派として有名な人物であり、中国でははやくも歓迎ムードが一杯の雰囲気である。2期目のオバマ政権の対中政策がどうなるかは予断を許さない状況であり、日本にとってクリントン長官の発言はあまり期待できるものではない。

 今回の岸田外相の訪米によって2月中の安倍首相訪問はなんとか実現の運びとなった。中国との関係性が明確になるのは、安倍首相とオバマ大統領との首脳会談が終了し、かつ米国の中国政策が正式に決まってからということになるだろう。

 - 政治

  関連記事

nodae02
野田改造内閣の顔ぶれが明らかに。選挙前に大臣ポストを大盤振る舞い

 野田改造内閣が顔ぶれが明らかになった。  財務相が有力視されていた岡田克也副総 …

sensha
11年ぶりに防衛費が増額。だが気になるのは自衛隊の人件費比率の増加

 政府・自民党は2013年度予算の防衛費について、11年ぶりに増額する方針を固め …

wasurerarerukenri
EU司法裁判所が「忘れられる権利」を認定。政治的要素も多分にあり

 ネットに掲載された情報の削除を求める、いわゆる「忘れられる権利」について、欧州 …

netaniyafu
イスラエルがシリアを空爆。オバマ政権二期目を前に、ネタニヤフ首相が先制パンチ

 シリアの国営通信は1月30日、同国の首都ダマスカス近郊にある軍の科学研究施設が …

sutisenkyo
スーチー氏の大統領就任問題から考える憲法の本質。悪法は法なのか?

 ミャンマー国会は2016年3月15日、アウンサン・スーチー氏の側近であるティン …

lassen ddg82
米駆逐艦の南シナ海航行。妥協点を模索するも、英国が攪乱要因に?

 米海軍の駆逐艦が、中国が埋め立てを行う南シナ海の南沙諸島付近を航行したことで、 …

Hillary Clinton
イラクへの地上部隊派遣の動きが進む。オバマ大統領は政権末期で制御困難?

 米国でなし崩し的にイラク派兵に向けた動きが進んでいる。イラクでの戦争が再び次期 …

yudachi
中国艦艇が日本の護衛艦に事実上の発射予告。中国側の真の目的は何か?

 防衛省は5日、東シナ海の公海上で中国海軍の艦艇が海上自衛隊の護衛艦に対し、射撃 …

abe20130901
安倍政権が消費増税を前提にした動きを加速。増税決定はすでに暗黙の了解?

 安倍政権が消費税増税を前提にした動きを加速している。増税の最終判断は10月1日 …

nichigin04
日銀の審議委員人事。トヨタ出身者内定で、追加緩和の外堀埋まる?

 政府は2015年4月21日、退任する日銀の森本宜久審議委員の後任に、トヨタ自動 …