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脱北者が北朝鮮に戻る事例が韓国で多発。北朝鮮による脅迫と懐柔の両面策

 

 北朝鮮から脱出し、韓国に一度は定住したいわゆる脱北者が、ふたたび北朝鮮に戻ってしまう事例が多発している。

 北朝鮮の朝鮮中央放送は24日、韓国で生活した後に再び北朝鮮に戻ったと主張する夫婦と女性が、平壌で記者会見を開いたと報じた。
 元脱北者らは2009年8月に妻と韓国に渡ったが2012年末に北朝鮮に戻ったという。韓国の様子について「本当に汚い世界だった。詐欺などが横 行する険悪な世界で生きて行くことはできなかったと」と主張しているという。

 記者会見に出席した脱北者というのはどうやら本物のようで、韓国の政府当局は、彼らが実際に韓国に定着していた脱北者であることを確認したという。3人が北朝鮮に戻った詳しい経緯について、現在調べを進めている。

 韓国で生活していた脱北者が再び北朝鮮に戻るケースは、昨年以降3例目で合計8人になる。脱北者が再び北朝鮮に戻る事例が多発しているのは、金正恩体制に移行してから、脱北者政策が変化しているからだといわれている。
 これまで北朝鮮に残された脱北者の家族や親戚には、強制収容所への連行など厳しい措置がとられてきた。だが金正恩氏の偶像化を進めたい北朝鮮当局は、一部の脱北者に対して懐柔策を行っているとみられる。
 また韓国の国内には多数の北朝鮮工作者が潜伏しており、密かに脱北者に接触しているといわれる。また脱北者が北朝鮮の親族にかけた電話は当然のことながらすべて盗聴されており、北朝鮮当局がそれを利用して、脱北者に対して脅迫と懐柔の両面で圧力をかけていることが推察される。

 文化や風習の違いから、韓国社会になじめない脱北者が多いのも事実で、韓国当局は対策に頭を悩ませている。最近ではソウル市庁の公務員として勤務していた脱北者1人が「スパイ容疑」で拘束されているという事例も出てきており、脱北者問題の複雑さを浮き彫りにしている。

 - 政治

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