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米有力議員団が中国と韓国を相次いで訪問。従軍慰安婦問題が急浮上の可能性も

 

 米下院外交委員長のエドワード・ロイス議員を中心とした米議員団が中国と韓国を相次いで訪問している。安倍総理の訪米がようやく決まった日本とは対照的に、オバマ政権二期目のスタートに合わせて、米中、米韓の外交が早くも活発化している。

 米議員団は1月31日、中国の北京を訪れ次期首相に内定している李克強副首相と会談した。

 李副首相は「中米関係は重大な戦略的意義と世界的な影響力がある」と指摘、両国のパートナーシップを発展させるカギは、2つの利益に上手く対処することだと強調した。
 李副首相は、昨年12月にカーター元大統領と会談するなど、米国のキーマンとのネットワークを強化している。

 一方、議員団長を務めるロイス議員は、今月初めに下院外交委員長に就任したばかりの新しい米政界キーマンのひとり。
 最近米国で台頭しつつある台湾を放棄して中国と友好関係を結ぶという考え方に対して「甘すぎる」と批判するなど、必ずしも中国に友好的な人物というわけではない。だが、就任後、初の訪問先のひとつに中国を選んだことは、米議会においても中国を重視していることを示す狙いがあると思われる。

 一行はその後、韓国を訪問し、朴槿恵次期大統領と会談を行った。実はロイス議員はワシントンでは親韓派の議員として知られており、北朝鮮政策についても強い影響力を持っている。朴次期大統領との会談では北朝鮮の核実験問題について意見を交換した。
 日本として非常に気になるのは、議員団の中に、もっとも知韓派と言われ、慰安婦に対する日本政府の謝罪を求める下院決議案の採択を主導したことでも知られるファレオマバエガ議員が含まれていることだ。
 米国の政界では、2007年に下院が決議した「慰安婦問題で日本を非難する声明」に続く「第2の決議」の採択が検討されている。ロイス議員はこれに賛同の意を示していると言われ、ファレオマバエガ議員と共に韓国を訪問することで、この動きが一気に加速する可能性がある。

 日本には米中、米韓関係の動きを報じる記事が少なく、日本人が知らない間に、日本にとって不利益となる話が進展しているという状態になりなねない。米中関係、米韓関係の動きに日本人はもっと敏感になるべきである。

 - 政治

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