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石破幹事長が安倍政権で孤立?独自派閥結成と若手囲い込みを模索中

 

 自民党の石破茂幹事長が実質的な派閥の立ち上げに動いている。石破氏に近い議員らによる「無派閥連絡会」が1月31日、都内のホテルで初会合を開いた。無派閥議員が中心で、今後他派閥が定例会を開く毎週木曜昼に会合を開くことを申し合わせた。

 初会合には鴨下一郎国対委員長や小池百合子元防衛相ら37人が出席。会では、無派閥による情報不足の解消を図りたいとしているが、党内からは、事実上の石破派の立ち上げとして警戒する声も上がっている。
 もっとも石破氏は「次」を目指して動きを開始したというよりも、安倍首相周辺による石破氏の封じ込め作戦で追い込まれた末の派閥立ち上げという側面が強い。

 石破氏は、前回の総選挙で勝利したのち、主要閣僚に転出するのか、幹事長を続投するのかで岐路に立たされた。
 農水大臣と防衛大臣の経験しかない石破氏としては、首相の座を狙うためには財務や外務など主要閣僚の経験が欲しいところ。だが党から離れてしまうと、閣僚としての仕事に忙殺され、政局面での対応がおろそかになってしまう。安倍政権ではバラマキ予算が大復活し、党には利権を求める利害関係者が列をなしている。これをうまく采配することができれば、党内基盤をしっかりと固めることができる。

 悩んだ末、石破氏は幹事長を続投したわけだが、結果はあまりうまくいっていない。石破氏の意向を察知した首相サイドが、石破氏の封じ込めに動いたからだ。首相は経済対策の司令塔として経済再生本部を設置し、予算配分を党ではなく官邸に一本化した。また、政調会長に高市早苗氏を、総務会長に野田聖子氏という2人の女性を指名したが、両者の折り合いはよくないとのもっぱらの評判。石破氏は完全に主導権を失った状態にある。

 そこで石破氏が目を付けたのが、派閥に属していない議員のグループ化である。この動きには若手のホープと呼ばれている小泉進次郎党青年局長も連携する動きを見せている。青年局が開く懇親会に石破氏が出席することが明らかになっており、今後、党の若手議員と緩やかな連携が模索される可能性が高い。
 小泉氏と石破氏は石破氏が前回の総裁選に出馬した際も非公式に連携していた(本誌記事「自民党総裁選、石破氏大健闘の背景には小泉進次郎あり」参照)。小泉氏は、さらに先を目指して動いており、必ずしも石破氏と利害が一致しているわけではないが、地方を中心にカリスマ的人気のある小泉氏と石破氏の連携は台風の目になる可能性がある。

 いずれによせ次の参院選に敗北してしまうと、石破氏にも責任が及ぶことは確実であり、それまでの間は首相と幹事長の間に表立った動きはないだろう。参院選を見据えた地味な党内基盤固めが続く。

 - 政治

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