ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

ソロス氏がまたまた大儲け。ウォール街の鬼門といわれた円安で大勝利

 

 米国の著名投資家であるジョージ・ソロス氏が、昨年11月からの円安で巨額の利益を上げていることが明らかとなった。米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ソロスのヘッジファンドが得た利益は10億ドルを超えると言う。アップルに対する株主還元を要求して話題になったデイビッド・アインホーン氏率いるグリーンライト・キャピタルなども今回の円安で大きな利益を上げたとしている。

 日本の円と国債が高すぎる(金利が安すぎる)ことは以前から指摘されており、円安と金利上昇に賭けるヘッジファンドは一定数存在していた。
 だがなかなか円高と債券高が収まらず、多くのヘッジファンドが破綻した。このため円安にかける戦略は「Widow Maker」(未亡人発生器。失敗したり破綻することのたとえ)と呼ばれ、ウォール街では鬼門ともいわれていた。
 だがソロス氏など、超一流の投資家はベストなタイミングでポジションを組み巨額の利益を上げていたわけで、あらためて彼らの勘の鋭さが浮き彫りになった格好だ。

 ソロス氏は1992年、実態に比べて割高な英ポンドを売り巨額の利益を得た。イングランド銀行は当初ポンド買いで対抗したが資金が底を突き防衛を断念したことでソロス氏は「イングランド銀行を負かした男」として一躍有名になった。
 その後も、アジア通貨危機、ネットバブル、資源バブル、リーマンショックなど、相場が大きく動く時には必ず市場に顔を出し、毎回巨額の利益を上げてきた。まさに負け知らずの投資家といえる。最近は米当局のヘッジファンド規制に嫌気が差し、ファンドの資金の多くを投資家に返還、個人的な資金を中心に運用することが多くなっている。
 個人資金であればさらに自由度は増すことになり、結果的にソロス氏の勘はさらに冴えわたったのかもしれない。

 - 経済

  関連記事

amari
賃上げ拒否にはペナルティという甘利氏の発言は日本に何をもたらすか?

 政府が賃上げを行わない企業に対する締め付けを厳しくしようとしている。甘利経済再 …

nichigin02
マイナス金利政策になって突然、金融政策の効果が剥落した理由

 日銀のマイナス金利政策が逆風にさらされている。本来であれば、金融機関は融資拡大 …

euro02
キプロスが早くも資金不足。だがEUの官僚たちはそんなことは百も承知?

 総額100億ユーロ(約1兆3000億円)にのぼるユーロ圏からの支援が決定してい …

siozakinenkin201410
なかなか出てこない年金運用改革案。すでにタイミングを逸したとの声も

 公的年金の運用方針見直しが大幅に遅れている。当初は9月にも新しい方針を打ち出す …

businessman02
このところ顕著になっている人手不足は景気拡大によるものなのか?

 このところ人手不足がより顕著になっている。人手不足は景気が良くなっている証拠と …

tinageeft
日銀が買い入れをコミットした賃上げETFが事実上の売買ゼロ状態に

 積極的に賃上げを実施する企業の株式を組み入れた上場投資信託(ETF)が危機的状 …

pinkcrown
ピンク色のクラウンでも覆い隠せない、トヨタが抱えるブランド戦略上の苦悩

 トヨタが昨年12月に発表したピンク色の新型クラウンが話題となっている。堅物のイ …

no image
ソフトバンクによるTモバイル買収が白紙に。時間をかけて再度買収を画策か?

 ソフトバンクの子会社で米携帯電話3位のスプリントは、TモバイルUSの買収を断念 …

toshiba03
市場の予想通り、東芝の不適切会計は全社的な問題に拡大中

 東芝の不適切な会計処理が、当初の発表とは異なり、総額で2000億円規模に膨れあ …

pfi
PFIが成長戦略の中核として急浮上。だがその実態はハコモノ行政の維持

 政府の成長戦略における中核的プランとして、民間資金を活用したインフラ整備(PF …