ニュースの教科書

ジャーナリストが記事にできないホンネやつぶやきを集めた脱力系ニュースサイト

シャープが年度内の中期経営計画策定を断念。ホンハイとの提携は完全に流れたか?

 

 経営再建中のシャープが、中期経営計画の策定を先延ばしにすることが朝日新聞の報道で明らかとなった。当初は年度内の策定を予定していたが、資本提携や工場売却を巡る交渉の遅れから4月以降に先送りするという。

 同社は2月1日、3013年3月期第3四半期決算を発表し、26億円という微々たる数字ではあるものの、5四半期ぶりに営業黒字を計上した。だが黒字を確保できたのは、前期の減損処理が大きかったからで、足元の業績が回復しているわけではない。
 関係者の多くが、シャープが本当の意味で復活するためには、台湾の鴻海精密工業との資本提携が不可欠と考えており、中期経営計画にもそれが盛り込まれる予定であった。
 だが鴻海との交渉はほとんど進んでいないのが現状で、鴻海の出資期限である3月26日が刻々と近づいている。中期経営計画が先延ばしされたことで、市場関係者の多くは鴻海との資本提携は完全に流れたと見ている。

 中期経営計画の策定が先延ばしされたことで、今年9月に迫った2000億円にのぼるCB(転換社債)の償還に再び注目が集まっている。当初のシナリオでは、鴻海との提携によって工場の稼働率を向上させ、営業損益ベースでの恒常的な黒字を確保、それを担保に銀行側が償還資金を全面支援するというものであった。
 だが当初のシナリオが狂ってしまうと、銀行支援を前提にしたCB償還が成り立たなくなる可能性がある。シャープ周辺には、政府が資産買い取りを実施する、あるいは大型の増資を実行するなど、キナ臭い噂が流れており、場合によっては一気に救済の方向に傾いていく可能性もある。シャープの経営再建は、いよいよ佳境に入ってきた。

 - 経済

  関連記事

kousakukiki
7月の機械受注は横ばい。設備投資が本当に回復しているのかはまだ確認できない状況

 内閣府は9月12日、7月の機械受注統計を発表した。機械受注統計は、民間設備投資 …

bananki
バーナンキFRB議長の議会証言。QE3早期終了は否定したが、年内の縮小開始を示唆

 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は5月22日、米議会で証言し量的 …

ginkoyusi
とうとうマイナスに転じた都市銀の貸し出し。アベノミクスは逆回転を開始?

 大手銀行の貸し出しが45カ月ぶりに減少に転じた。日銀が大量に資金を供給している …

puerutoriko
ギリシャ問題のウラでデフォルト騒ぎになっていたプエルトリコ。明らかになった意外と豊かな経済

 ギリシャ問題に世界の注目が集まっているが、同じタイミングでデフォルト騒ぎになっ …

pakukuneshukinpei
朴槿恵大統領が中国を訪問し習主席と会談。中韓の親密ぶりが際立つ

 韓国の朴槿恵大統領は6月27日、中国を訪問し習近平国家主席と会談した。両首脳は …

toshiba03
東芝が来期の業績予想を発表。不正会計問題に加えて経営危機説も

 不正会計問題が指摘されている東芝は2015年12月21日、これまで公表を延期し …

borubo
仏マクロン政権がガソリン車の販売禁止を提言。ボルボなど欧州メーカーもEVシフトへ

 フランスのマクロン政権が、2040年までにガソリン車の販売を禁止するという野心 …

no image
インサイダー疑惑で露呈した証券会社の下半身接待。なぜ増えているのか?

 証券会社による一連のインサイダー取引疑惑によって、証券業界の下半身接待の実態が …

paris
フランスで規制改革法案を大統領が強行採択。規制でがんじがらめの姿はまさに日本

 フランスで規制緩和の法案をめぐって議会が紛糾している。オランド大統領が提出した …

jutakurone
メガバンク各行が一斉に住宅ローン金利を引き上げ。金融市場に何をもたらすか?

 メガバンク各行が4月に入って住宅ローン金利を一斉に引き上げた。トランプ経済の影 …