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働きがいのある米国の会社ベスト10に毎年ランク入りする会社ってどんな会社?

 

 米Fortune社は2013年1月、「従業員にとって働きやすい会社ランキング100社」を発表した。1位は昨年に引き続いて検索エンジン大手のGoogleであった。2位は統計ソフトのSAS、3位はヘルスケアのCHG Healthcareであった。

 Fortune社のこのランキングは16年前から行われているが、ランキングは毎年かなり入れ替わっている。
 だがその中で5年間ベスト10をキープしている会社が3社ある。今回1位だったGoogle、企業向けのデータストレージサービスを提供しているNetApp、そしてニューヨーク郊外を拠点とするスーパーのWegmans Food Marketsだ。

 Googleはユニークなオフィスがあちこちで紹介されているので、知っている人も多いかもしれない。
 食堂やカフェがすべて無料なのは世界共通で、最近出来たスイスの新しいオフィスでは、滑り台を設置、上の階から滑って下の階に降りてくることもできるという。他にもボーリング場が併設されていたり、各種のゲーム機、中には眉毛を整えるサービス(もちろん無料)を備えたオフィスもある。

 NetAppはかつての社名をネットワークアプライアンスといい、IT業界では以前から有名な会社だ。社員のパフォーマンスを的確に評価し、給料に反映させるシステムや、社員からの要望をキメ細かく吸い上げる仕組みが評価されている。

 IT系の会社は業務の性質上、ある程度自由な職場環境を構築しやすく、こういったランキングでは上位に入りやすい。だがWegmans Food Marketsは食品スーパーという意外な業界である。
 同社はニューヨーク郊外を中心に米国東部に約70店舗を展開するグルメ系のスーパーである。同社は同属経営でトップと従業員の距離が近く、失敗を許容する社風が特徴といわれる。社員の健康を重視しており、2000人以上の社員が禁煙プログラムに参加したほか、健康ホットラインも設置したという。

 毎年のランキングに登場する各社の業種や業態、規模は様々であり、特定の傾向というものはない。だがひとつだけ各社に共通の要素がある。高付加価値のビジネスであるという点だ。つまり付加価値の高いビジネスでなければ高い利益を上げることはできず、社員への還元も難しいということである。
 そのためには厳しい競争に勝ち抜かなければならない。Googleは世界最高の職場環境を提供しているが、それでも同社を辞める人は後を絶たない。成果に対するプレッシャーが尋常なレベルではないからだ。
 ラクができて、働きやすい職場というのは、少なくとも米国には存在しないようだ。

 - 経済

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